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伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』第495号2022.10.12配信

クルマの心
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□          伏木悦郎のメルマガ『クルマの心』            第495号2022.10.4配信分  ◎新シリーズ『CoachingとAntiaging』 (今後のライフワークとして考えている”クルマでアンチエイジン グ”を語ろうとした時、現在の古希70歳の老人として出来ることに 思考を巡らせた。当然のことながら身体は具体的であり、様々な困 難に直面している。失われてしまった〔身体的〕機能やパフォーマ ンスを嘆くより、維持されている能力を活かすことに集中したい。 私の自動車歴はすでに52年。この間のテクノロジーの進歩は目覚ま しく、現在では約15億台のクルマが地球上に存在している。地球の 総人口は今年の11月15日に80億人に達する見込み(国連広報センタ ー)とされ、およそ5人に1台の割合で普及している(JAMA:日本 自動車工業会)。一方で世界の都市化に伴う少子高齢化のトレンド は主に先進国を中心に進んでいて、日本はその急先鋒と位置づけら れている。自動車は、いわゆる『クルマ』の段階からモビリティツ ールへと進化しつつあり、これからのクルマはこれまでのクルマと は別物になる可能性を帯びている。私は20世紀中頃生まれであり、 21世紀のセカンドディケードを高齢者として生きている。次世代の 自動車に対する関心がないわけではないが、それよりも遙かに従来 型のクルマへの郷愁は深く、永く付き合ったが故の価値・魅力を身 を以て知る。ここ数年で幸いにも孫に恵まれた。現在は男の子2人 で近々女児が生まれることになっている。わが子の時は生活に必死 であると同時に親としての知識も乏しく、経験豊かな祖父母の薫陶 を受ける機会もなかったことから、知らぬことだらけの状態だった。 今実感しているのは、赤子/幼児の無限とも言える可能性であり、 人間が生まれながらに持っている能力の高さと個性豊かな感覚だろ うか。注意深く観察していると、彼らの中に「はっ」とするような 輝きを見ることがある。長く生きた老人が為すべきは、その発見で あり、経験を活かした適切な助言ではないだろうか。人は無垢の状 態で生まれ、未知の世界を経験しながら成長して行く。身体の持つ 可能性は無限大だが、知らないことは分からない。これを補えるの は、豊かな経験を持つ老人であり、身体能力が衰えたが故に鮮度の 高い身体が持つ価値を問える高齢者だろう。人生100年時代と言う。 従来の65歳を超えると自動的に括られる世代だが、平たく言っても まだ30年以上の年月が控えている。テクノロジーの進歩によって、 ロボット化/AI化が進むことが予想される未来は、盛大な時間余 りが生じ、暇つぶしが最重要課題として浮上するとの見方もある。 多様な価値観を認めることによって画一的な教育が見直され、人そ れぞれで異なる個性を基にした生きる目的を見出すことが求められ ると予見される。無垢な段階の人に経験を豊富に積んだお爺さんの アドバイスは有効ではないか?Coaching(コーチング)は、若い世代 の経験不足を補うという意味で有効であると同時に、従来なら老後 を無為に過ごすだけの高齢世代が活性化できるAnti-Agingの側面も 持つ。テクノロジーの進歩は急であり旧世代が対応するのは困難だ が、人の身体はそう簡単には進化に至らず、科学/技術の進展によ って自然淘汰から外れるようになった人類は進化論の外に出てしま ったとの見方もある。それ以上に私は、従来型の自動車(クルマ)

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  • クルマの心
  • 価値観が大きく変化しようとしている今、なすべきことは何か? このまぐまぐ!のメルマガ『クルマの心(しん)』を始めて多くのことに気づかされました。ずっとフリーランスでやって来て40年、還暦を迎えたこの段階でまだまだ学ぶことが多いですね。どうしたら自動車の明るい未来を築けるのだろうか? 悩みは尽きません。新たなCar Critic:自動車評論家のスタイルを模索しようと思っています。よろしくお付き合い下さい。
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