異常な胡錦濤氏の退場劇
台湾統一の旗で3選実現
侵攻「第二のプーチン」
一人っ子政策が脆弱化
中国共産党大会が終わり、習近平氏の国家主席3期目が決定した。同時に、新たな最高指導部7人も発表された。全員が、習氏に忠節を誓ったメンバーである。これまで、最高指導部入りは、投票によって選ばれてきたが、今回は習氏が面談して決めたという。これでは、指導部全員が習派によって占められるのは当然である。
中国は、これまで外部から「独裁」として批判された。これに対して、選挙による「党内民主主義」を主張して反論してきた。だが、今回の最高指導部メンバーは、習氏が気に入る人物の登用である。これでは、完全な独裁体制確立と言えるだろう。
習氏は、これまでの役員68歳定年制も破って見せた。定年前の人物でも退任したり、定年過ぎての続投もあった。習氏自身が、定年を過ぎた69歳である。それにも関わらず、3期目を実現した。さらに、新指導部に次期国家主席候補もいないため、習氏は国家主席4期の可能性を残している。終身国家主席への布石だ。
異常な胡錦濤氏の退場劇
前述の通り、今回の共産党大会は異例ずくめであった。その象徴的な「事件」が、党大会閉会当日に見られた胡錦濤前国家主席の異常な退場劇である。胡氏は、退場を嫌がる素振りを見せながらも、係員によって強引に退場させられたのである。世界のメディアが陣取る前の「異変」だ。ことの次第は、次のようなものである。
スペインの日刊紙『ABC』は10月22日、胡前主席が退場させられた映像について、退場前の様子からの写真14枚をサイトに公開した。
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