過小評価される反グローバル化の影響
今日の世界経済では広く低成長と高インフレの同時進行が見られます。一般に原油など資源価格の上昇とサプライチェーンの停滞など、「特殊要因」によるもので、一時的な現象と片づけられる傾向があります。しかし、この背後で進む反グローバル化の影響が過小評価されているように見えます。
「グローバル化からブロック化」
1989年11月にベルリンの壁が崩壊、その2年後にはソ連が崩壊して、東西の分断、冷戦が大きく後退し、共産圏の安い労働力が世界に供給されました。以来、約30年にわたって世界経済はグローバル化の波が広がり、貿易の拡大を通じて世界の安い商品が拡散、世界経済は効率化と安いコストを利して高成長下での低インフレ、低金利が実現しました。
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