10月21日のニック・ティミラオスの報道に接して、「FRBの
性急な、あまりに性急なタカ派姿勢」に緊張していた市場は、ほっ
と一息、緩み始めます。
10月21日のニックの記事はグローバルマーケットにとっては
「大きな転換点」となりました。
21日を境に、先進各国の長期金利は低下を開始(国債・債券価格
は上昇)、ソブリン危機のリスクは遠のき、ドルインデックスもド
ル安トレンドへ転換、ドル円もドル安円高トレンドへと転換しま
した!!!
アメリカ国内では、「ハト派の株式強気派たち」の主張が再び復活
し始めたのです。
アメリカでは、8月下旬のジャクソンホールから10月13日
の「CPI発表」までは「タカ派」たちが市場を席巻していました。
10月21日からは、「ハト派」たちが再び勢力を盛り返していま
す。
来年の何処かの地点で、高インフレが再び猛威を振るい始めたら、
「タカ派」たちが再び勢力を盛り返すことでしょう。
かくして、ボックス相場の始まりです!!!
さて、今週は、人気取りに熱心な政治家たちが、案の定、パウエル
FRBにプレッシャーをかけ始めました。
彼ら政治家達は、アメリカ経済が減速し始めていること、今後は
失業率が上昇しそうなことを理由に、
「FRBはこれ以上の利上げは停止するべきだ」との書簡をパウエ
ルFRBに実際に送って、その書簡を公開、早速パウエルFRBに
政治的圧力を加え始めたのです!!!!
FOMC開催の一週間前に、中間選挙の二週間前に、アメリカでは
2名の政治家がパウエル議長にこういった書簡を送ったのです。
こういった一部の政治家達の行動はポピュリズム以外の何者
でもありません。
人の世は決して美しい物ではありません。
特にアノアメリカではそうです。
「ハト派の強気派達」は、遅かれ早かれ、
「FRBは政策金利を年半ばから引下げるべし」「インフレ目標を
2%から3~4%へと引上げるしべ」の一大キャンペーンを声高
に叫び始めて、一大勢力となることでしょう。
そうなれば、株式市場は、ボックス相場はおろか、持続的にV
字回復することでしょう。
アメリカの上層部は「ドルの信認」と引き替えに、アメリカ
株式市場の上昇を選び取ることでしょう。
私たち個人投資家は、10年一度あるかないかの「絶好の買い場」
に遭遇している可能性があるのです。
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