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モリの「文章力講座」 ~1~ なぜあなたは文章が書けないのか 良い文章の書き方 まずは”型”をマスターしよう
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近年、「文章力」の需要が高まっている。タレントや文化人など著名人が投稿するSNSはもちろん、一般の人までもがこれほどまでに、多くの文章を執筆するようになってきた。
それとともに、SNS上には常に”炎上”が絶えない。炎上は一義的にはその個人の単なる”資質のなさ”に起因するのは間違いないが、それ以前の問題として、文章力のなさにも問題があるようだ。
なぜ、「良い文章」が書けないのか。それは、日本の学校教育において、国語教育が過度に、”文学”に力点を置くがために、より実践的な”書く力”を軽視してきたからに、ほかならない。
他方、欧米では「パラグラフ・ライティング」や「アカデミック・ライティング」という言葉が存在。それらを、たとえば大学生は半年以上かけて学習する。
一方、日本では、そもそも大学生に対する指導でも、「論文の書き方」さえ、まともに教えようとはしない。
近年では学校現場で「論理国語」に関する議論が高まった。これに対し、知識人を自称する人ほど、「文学軽視」であると批判するが、そもそも、当たり前の前提として、「文学」も「論理」も必要である。
この両者を両立なしえない、日本の”学校教育”への問題が、まず提起されるべきだ。
目次
・なぜ良い文章がかけないのか
・論理国語の必要性
・良い文章の書き方
・なぜ良い文章がかけないのか
それでは、あなたはなぜ「良い文章」がかけないのか。主な理由は以下の通りだ。
1.構成力が足りない
構成力を身に付けるためには、たとえば、「マインドマップ」と「アウトライナー」ツールが有用だ。マインドマップとは、頭の中にある思考を書き出し、視覚化すること。
またアウトライナーとは、文章をアウトラインごとに階層に分け、それぞれ整理すること。「アウトライン」とは、目次やあらすじ、概要を意味する。
2.情報収集力が足りない
情報収集力は、ここ20年のIT化の流れの中で、より盲点となっている。実は、新聞やテレビ、雑誌、ラジオなどオールドメディアを含め、インターネットなどそれらには、それぞれ「流れる情報の特性・性質」に違いがある。
3.語彙力が足りない
語彙力が足りないことも、近年深刻化。とくに長年、停滞する日本経済とともに、教育格差が顕著に。また日本では、漫画やアニメなどが”過剰に”もてはやされる状況がつづく。
自分が「大人」であると自覚するなら、それなりの教養=語彙力を身に付けよう。
4.文法が分かっていない
日本語は文法がうまく機能していなくても、それなりに伝達される。しかし、やはり「文章を書く」となると、文法は大事だ。こちらも、日頃からさまざまなメディアに接することで獲得できる。
・論理国語の必要性
2020年、高校の学習指導要領が大幅に改訂。そのうち、問題となったのが、それまであった「現代文」という科目がなくなり、「論理国語」と「文学国語」の選択となった。
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