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武田邦彦メールマガジン『テレビが伝えない真実』
(2022.11.2号)
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《今週の目次》
■武田邦彦のメルマガ集中講座
『日本の衰退2:人間の価値の尺度』
◆なにが違うのか?日本と外国の「人間の価値」に対する考え方
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■武田邦彦のメルマガ集中講座
『日本の衰退2:人間の価値の尺度』
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◆なにが違うのか?日本と外国の「人間の価値」に対する考え方
日本が急激に衰退している原因は、いろいろ考えられるが、その大きな原因の
一つが「日本だけが世界と違うこと」があるからだ。前回、その一つとして「
宗教」を取り上げた。日本以外の国は宗教があり、その文字の通り「教え」が
あり、その教えを信じるかどうかという「信教」という概念がある。でも日本
にはもともと「教え」という考えがない。日本には教祖という人はいないし、
神道には経典や戒律がない。
宗教も文化や心の問題だが、もう一つ日本には外国との間に巨大な違いがある。
それは「人の価値」に対する基本的な考え方だ。
日本以外の国の人は、「価値の高い人」というのは、「力が強い人、お金のあ
る人、知恵がある人」である。例えば、古代ギリシャでは、ジュピターという
神が最高神で、筋肉たくましい男性で剣を持っている。悪い人がいたら神はそ
の剣で成敗する。つまり、力のあるものがこの世を支配するという象徴である。
そして現実にも、古代ギリシャでは市民が約5%、奴隷が90%で、「人間は
平等だ」という考え方はない。
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