ヒント:●●とのシナジー効果を狙う
この記事は沼幹太さんとの共同制作です。
RIZAPグループ株式会社は、2022年9月に、2025年度(2026年3月期)までの中期経営計画を発表しました。
その中期経営計画の中でも注目すべき点は、今まで高価格路線のパーソナルジム等の運営をメインとしてきたRIZAPが、新規事業として月額2,980円でジム等の機能が使い放題のコンビニジム「chocozap(ちょこざっぷ)」を発表したことです。
今回の記事では、新規事業のchocozapを打ち出したRIZAPの戦略について、日本における通い放題ジム、「エニタイムフィットネス」の運営企業である株式会社Fast Fitness Japanとも一部比較を行いながら深堀りしていきます。
RIZAPグループの経営改革の変遷
まずは、RIZAPグループの直近の経営改革の変遷を整理していきます。
RIZAPグループは、元々赤字企業を安値で買収し、再建することで規模を拡大してきた企業です。過去のM&A戦略などは、以下の過去記事に掲載していますので、合わせてご覧ください。
ライザップの(昔の)M&A戦略と負の「のれん」について語ってみたよ(2020年10月20日)
しかし、買収した企業を再建しきれずに業績が悪化してしまい、2019年途中より買収戦略を休止し、不採算事業の整理(事業売却や再建)や販管費削減など構造改革に取り組んできました。
その結果、現在は以下の3つのセグメントで事業を展開しています。
1.ヘルスケア・美容セグメント(RIZAP、chocozap、美容機器販売など)
2.ライフスタイルセグメント(雑貨屋、インテリアショップ、ファッションECなど)
3.インベストメントセグメント(保育・介護、不動産、広告など)
2018年度には、営業損失が108億円に膨らむほど業績が悪化していましたが、直近ではコロナ禍の危機も乗り越え構造改革に成功し、2020年度は営業利益14億円、2021年度には営業利益52億円と、2期連続営業利益の黒字化かつ大幅な増益に成功しています。
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