▼▽▼ Vol.415
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佐高信の筆刀両断~菊の代紋は背負わない~
2022/11/4
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◆目次
1・筆刀両断 菊の代紋は背負わない
2・会えなかった人(41) 竹中労の無頼の艶筆
3・雑記
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1・筆刀両断 菊の代紋は背負わない
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10月29日付の『日本経済新聞』「私の履歴書」で
漫才師の西川きよしが書いている。
ある時タクシーに乗って料金を払おうとしたら、
運転手が受け取らない。
それでは困ると問答の末、彼が打ち明けた。
「実は京都で刑務所にいたころ、
慰問に来てくれたやすし、
きよしさんに笑わせてもらったことがあって・・・。
あのときのお礼に、ここはひとつ気分良くおごらせてや」
これを読んで私は本棚から永六輔著『悪党諸君』(青林工芸舎)を取り出した。
これは刑務所慰問講演集である。
永が慰問を始めるようになったのは鹿児島の吉田勇吉という
素敵なおじいさんと知り合ったからだった。
立派な会社の社長で、ボランティアを手伝ったり、
みんなが嫌がることを率先してやる。
その家へ遊びに行って、風呂をすすめられ、
おじいさんの背中にすごい掘りものがあるのを見た。
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