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週刊金融日記 第546号 日銀が金利を上げられない本当の理由、上海蟹は香港でも高い

藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」
// 週刊金融日記 // 2022年11月2日 第546号 // 日銀が金利を上げられない本当の理由 // GAFA決算阿鼻叫喚 // 上海蟹は香港でも高いです // 身内の葬儀を安く済ます方法 // 他  こんにちは。藤沢数希です。  週末は香港のランカイフォン(日本でいうクラブやバーがたくさんある六本木みたいなところ)周辺では、ハロウィンで仮装した若者たちがたくさん集まって、お祭りをしておりました。東アジアでは、こうした路上仮装パーティーとしてのハロウィンが定着しましたね。 ★香港での今年のコスプレ一番人気はSPY×FAMILYです。僕はNetflixでちゃんとSPY×FAMILYぜんぶ見ています。去年の一番人気はこれまたNetflixで大ブレイクしたイカゲームでした。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1586293933272727552 ★韓国のハロウィンでは坂道で密集していた人たちが将棋倒しになり150人以上が亡くなるという痛ましい事故が起きました。じつはこういう事故はそれほど珍しいものではなく、サウジアラビアでのイスラム教の大巡礼ではなんと2000人以上が将棋倒しになり死亡しました。1人か2人ぐらいの体重は支えられても、何重にも人が寄りかかるとすごい圧力になって、押しつぶされて死んでしまいます。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1586622933715550210 ★インドでも橋が落ちて多数の人が犠牲になる事故が起きましたが、こういうのを見ると水泳教育は大事だな、と思います。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1587342840157605889  世界一の富豪である、イーロン・マスクさんが僕たちのツイッター社を完全買収したわけですが、すでにさまざまな変化が起こっています。まず、幹部を全員クビにして、社員もバンバンとリストラしています。良くも悪くも、米国はこういう資本市場のダイナミクスがありますよね。  ツイッターが僕たちにとってもっといいメディアになることを願っております。 ●ツイッター、従業員の25%解雇へ リストラ第1弾=米紙報道 https://jp.reuters.com/article/twitter-layoffs-idJPKBN2RQ1YX ★イーロン・マスクさんはツイッターの社員の75%をクビにするそうなので、リストラはまだまだ始まったばかりですね。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1583273709925990402 ★イーロン・マスクさんお気に入りのドージコインも急上昇です。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1587312482431164418 ★ツイッターの認証マークも有料化するそうです。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1586954307945271296 ★ロックアウトされて荷物を抱えたツイッター社員が会社を出ていくという動画はヤラセで、大手メディアの記者も引っかかって世界に拡散したわけですが、僕もいっしょに引っかかりました。まあ、めちゃくちゃリストラするのは事実でしょう。しかし、東大生の中でも上澄みの上澄みの学生が、将来米国のIT企業に就職して大金を稼いでやろうと情報系学科に押し寄せているのですが、こちらはどうなるのでしょうか。 https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1586280427823960064  今週も読者から興味深い投稿がいくつもあります。見どころは以下のとおりです。 - 東京のタワマンが暴落したら大阪のタワマンも暴落しますか - 米国株は割高でまだ下がると思います - 岸田首相は円安大変だと言っていますがなぜ黒田総裁にYCCをやめさせないのでしょうか - 日本国政府が国債をショートしているという見解について - 介入して円安を一時的に戻しても意味がないのでは - 円買い介入の資金は本当に無限にあるのでしょうか - ネットで知り合った外国人の女性がFXで1日に100万円儲けているそうです - 東証一部上場企業で働いていますが物書きの副業を始めたいです - コロナとインフルエンザ以外のワクチンはどれくらい積極的に受けた方が良いでしょうか - 恋愛工学・教育工学の次は健康工学を取り上げてください -「適切な価格で身内の葬儀を行うためにはどうすればいいですか」への回答  それでは今週もよろしくお願いします。 1.日銀が金利を上げられない本当の理由  円安が止まりません。そして、日本は欧米諸国のような+10%に迫る、あるいはそれ以上のインフレとはなっていませんが、年率で+3%以上のインフレになってきました。円の価値が暴落し、エネルギーや食料など、多くの物資を輸入に頼っている日本ですから、自国通貨が安くなれば、これは仕方ないことです。  消費者物価は欧米ほど酷くない、と言いましたが、企業物価のほうは、世界経済はつながっているわけで、こちらはすでにかなりのインフレになっています。日本ではさまざまな理由で企業が製品の値上げをすることが難しく、いまのところ企業が我慢して、値上げを控えています。しかし、日本社会は何でも横並びでもありますから、他の企業が値上げしたら、堰を切ったように、バタバタと値上げがはじまると思われます。よって、しばらくは3%、4%と高いインフレ率が続きそうです。  インフレになると庶民の暮らしはもちろん苦しくなります。 ●消費者物価(全国22年9月)コアCPI上昇率は1991年8月以来の3%、当面3%台の推移が続く見通し https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=72709?site=nli ●企業物価8月9.0%上昇、18カ月連続前年超え 円安が拍車 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1233U0S2A910C2000000/  日銀は短期金利をマイナス、10年国債の金利をゼロ付近に人為的に抑える、というウルトラ緩和政策を継続しており、ある意味で固定金利政策を実行しています。その矛盾点が、為替相場に表れ、円が売られ続けているわけです。  今週号は、この日銀の金利固定制のもうひとつの捌け口について解説したいと思います。そして、これこそが日銀が金利をどうしても上げられない理由だと思われます。  まずは読者の方からの投稿です。 ============================= - 東京のタワマンが暴落したら大阪のタワマンも暴落しますか お世話になっております。 いつも有益な情報をありがとうございます。 久々の投稿となります、HUGOです。 最後の投稿より長い時が経過しその間に結婚からの離婚を含め色々な経験をする事になりました。 離婚の件についてはまたどこかで改めて投稿させていただくかもしれません。 今回の本題は「大阪の不動産市況」についてです。 大阪の不動産市況予測について先生の考察を伺いたいです。 第544号「東京のタワマンがこれから暴落するかもしれない3つの理由」にて非常にわかりやすい考察をいただきありがとうございました。 実はちょうど大阪市内で不動産(タワマン)の購入を検討しておりまして、まさにタイミングを見計らっている状況でした。 自身の意見としては東京で起きた事は遅かれ早かれ関西でも起きると想定していますので、不動産の場合、仮に東京が暴落したとして関西に波が及ぶまで数ヶ月もかからないのでは?と考えております。 2008年リーマン以降順調に不動産価格が上昇の一途という状況は東京と同じです。 大阪市内のタワマンは騰落率200%以上という物件も珍しくありません。 大阪の不動産業者の中ではまだ上昇するというのがコンセンサスになっています。 その主な根拠は大阪市北区にある「うめきた開発は第二期」にあります。 西日本最強と噂のある高級タワマン竣工予定時期が2028年の為、それまでは大阪の不動産は上昇トレンドだろうと予想されております。 ちなみにその物件の予想平均坪単価は800-900万円であり、大阪というか関西では前代未聞でかなりバブってます。 あとは実需が追いつかなくても国内金持ち層と海外投資家層が相続税対策やら投資用でどっさり買ってくれるから、タワマン需要は底無しみたいな考え方をしている人も少なくないですね。 自身の購入目的は居住用ですが中長期的には賃貸へ出してロングする計画でした。 しかし、この時期にジャンピングキャッチで最高値を掴み、更に来年辺りで住宅ローン金利が上がり始めたら都合が悪くなるので判断に困っております。 宜しくお願い申し上げます。 =============================

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