日銀の無理な物価認識は通らなくなる
「強まる日銀への風当たり」
11月1日の参議院財政金融委員会で、立憲民主党の柴議員から「円安を誘因する日銀の金融緩和が、為替介入を繰り返す政府の対応と矛盾する」と指摘されたのに対し、日銀の黒田総裁は「金融政策は適切で、誤ったものではない」と反論しました。しかし、こと物価に対する認識では政府や国民の認識と大きく乖離し、円安、物価押し上げにつながる大規模緩和策を続ける日銀への風当たりが強まっています。
「物価高は一時的と言い続ける日銀」
日銀の物価見通しについては年々信認が低下しています。アベノミクスのさなかでは大規模緩和で2年で2%インフレの達成は可能と豪語しましたが、何年たってもインフレ率は高まらず、「展望リポート」の物価予想は毎回下方修正を余儀なくされました。しかし、コロナ禍で世界とともに大規模な需要追加を行った結果、日本でも昨年から物価上昇が進行、今年春に通信費の下げ効果が剥落して一気に表面化しました。
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