そんな時代であっても『ザ・グリード』(1998年)で、特殊メイクとCG
の融合技で「役者の人が演じているにも関わらず、顔の半分が溶け落ちて
向こう側が見える」というような表現に出会ったときは「こ、こんなこと
が可能になるなんて!」と深い感動を覚えたものでした(『ザ・グリー
ド』はクリーチャーのCGもメッチャいいと思います)。そういう例とし
ては他に『永久に美しく…』(1992年!)などもあります。このような
技術はのちにさらに洗練されていき、2005年の『ヒストリー・オブ・バ
イオレンス』では掌底を食らった役者の鼻が顔面にめり込んでしまうとい
う驚異の映像が実現されました。これは、特殊メイクで作った「めり込ん
だ鼻」を、役者の顔にマッチムーブさせて合成させているんですが、人体
破壊表現の未来を見せてくれた素晴らしい映像だったと思います。
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