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肺がん患者会

ドクター畑地の診察室
ドクター畑地の診察室165.2022.11.6. 現役呼吸器内科、総合内科専門医 畑地治です。 世の中に「○○飲んだらすべての病気が治った」「○○制限食をとったらすべての人が健康になる」等、出鱈目情報が溢れています。現代医療の特徴は精密医療で万人に効くような治療はありません。治療方法は個人によって全く違います!おそらく日本で一番多くの呼吸器疾患患者(肺癌、喘息、COPD、肺炎など)を診療する専門医が、最先端の精密医療を解説&ネットでは出し辛い医療や治療の裏側も配信! https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 松阪市民病院院長 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当 https://fmmie.jp/program/getsumoku/hiosamu.php ***************************** 肺がん患者会 “がん患者さんの会”色々な癌がありますが、“がん患者さんの会”と言えば、“乳がん”や“前立腺がん”、“多発性骨髄腫”の患者会などが最初にできました。なぜ、これらのがん患者さんの会が最初にできたのかには理由があります。これらの癌は進行癌であっても治療選択肢が多くあり、抗癌剤をはじめとする治療が効果的で予後が長いことが理由なのです。 進行癌になってからも長生きすることができれば、自分の人生についていろいろ考えることができます。そんな中、“同じ悩みを持った者どうしで語りたい”と思うことは当然であり、がん患者さんの会ができました。逆に進行癌と診断され、あっという間に進行し、予後が短い癌に関しては、がん患者さんの会ができにくいといえます。 15年前、肺癌は予後不良の病気であり、進行癌が見つかるとあっという間に亡くなってしまう病気でした。他の癌と比較して、がん患者さんの会ができてきたのは非常に遅かったと思います。今でこそ、日本のあちこちに肺がん患者さんの会ができていますが、昔は非常に少なかったです。 そんな中、日本で最初に肺がん患者さんの会ができたのはおそらく三重県ではないのかと思います。三重県肺がん患者さんの会のまとめ役はOさんという男性で、創設以来10年以上今に至るまで会を支えていてくれています。 三重県における肺がん患者さんの会は、年に6回、偶数月の日曜日午前10時から12時まで開催されています。色々な悩みを患者さん同士で語らい、悩みや最新の治療について情報を共有しあいます。最初は、三重県津市にある三重県の合同庁舎で行われていましたが、合同庁舎工事に伴い、今は松阪市民病院2階会議室で行われています。 途中COVID-19のパンデミックで開催できないこともありましたが、それを克服し、現在も継続しています。 単発で派手に講演会をすることや、1年間力を入れて活動することは簡単です。しかし、力を入れすぎてしまい、息切れしてしまってはどうしようもありません。力を入れすぎず、できる範囲で息長く続けることのほうが大切だと思います。そして、そのほうが難しいのではないかと思います。 三重県で行われている肺がん患者さんの会ですが、“肺がん患者さんのおしゃべり会”として2か月に1回、年6回の絶妙なペースで今もなお継続しています。 おしゃべり会はOさんの司会で始まり、患者さんの自己紹介や体験談などを共有し、病を持った者同士親睦を深める形式で行われます。都合がつくときは私も参加させていただき(Oさんいわく、私の参加率は約5割程度とのこと。会が始まってから10年以上参加できている理由としては、我田引水ですが、無理をせず、この5割という参加率にもよるかもしれません。)治療に関する悩みや疑問に可能な範囲で答えるよう にしています。参加するための制約や、参加費、束縛などは一切ありません。1回1回参加することも、欠席することも、突然参加することも、出席をとることもない、何もかも自由な心地よい会なのです。私も欠席することも参加することも自由にさせてもらっています。残念ながら、次回の12/4(日)は参加することができませんが、是非その雰囲気を肌で感じてほしいと思います。 これからも末永く、派手なことはできないけれど、無理せず地道に続けていければいいなと祈念しています。 ***************************** ドクター畑地の診察室165.2022.11.6号 毎週日曜日お昼に配信予定です。 次号は2022.11.13.です。 お問合せ、感想などはコチラまで zm.magumagu@gmail.com 畑地 治 https://zipangu-management.co.jp/culture_000/hataji/ 三重県出身 自治医科大学卒業後、僻地診療、三重大学勤務を経て、呼吸器内科医師となる 松阪市民病院院長 https ://mie-matsu-kokyuki.mars.bindcloud.jp/ https://www.facebook.com/mch.respiratory.center/ 診療の傍らFM三重で「肺、おさむに聴け!radioを聴いてらんらんらん(lung lung lung)」という毎週月曜日放送の番組を担当 ***************************** ★お知らせ★ 好評発売中『ドクター畑地の診察室』バックナンバー 1ヶ月分を220円で購入できます。気になった号がある方はぜひチェックしてみてください! ◆2022年10月 https://www.mag2.com/archives/0001688238/2022/10 2022/10/30 ホーリーサクセスフルナイフ

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