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【痛くない死に方 2022年第44号】「認知症転倒事故裁判」ーーその判決が、患者を不幸にする!

長尾和宏の「痛くない死に方」
  • 2022/11/05
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2022年 第 44号 【長尾和宏の「痛くない死に方」】 長尾和宏です。少しずつ朝晩が肌寒くなってきましたね。11月です。 空気が乾燥しはじめました。マスクをして、呼吸する力が相対的に弱っています。 呼吸の力、今こそ少し意識してみませんか。 今週は呼吸の話から。ストレスが溜まると、人は知らず知らずのうちに呼吸が早くなって います。苛々してしまったとき、今の自分の呼吸はどんな感じか是非確かめてみてください。 今、あなたの呼吸が、気持ちいいか、どうか。 あなたの意識は、吸ってから、吐いているか。吐いてから。吸っているのか。 人間は1日に2万回も呼吸をしているといいます。 古い文献を紐解けば、呼吸とは、「息を吐いてから、吸う」が正解のようです。 もちろんどちらが先でも呼吸はできるのですが、息を吐いてからでないと吸うスペースが できないということで、息は吐くのが先、という教えが多いようです。 それは、生まれて間もない赤ちゃんを見ていても思います。オギャーッ! と赤ちゃんは生まれた瞬間に泣いていますが、あれは。息を吐いているんですよね。 人間の理想的な呼吸は、1日に15回といわれています。 歩きながらだとわかりやすい。まず。1,2,3,4,5,6, 7,8とゆっくり吐いて。 頭の中で落ち着いて数えてみください。 お腹の空気を全部吐ききったと思ったら、ゆっくり、1,2,3, 4,とゆっくり吸って みてください。ゆっくり吐いて、その半分の時間吸う。これを意識しながら15分でもいい、 散歩をしてみてください。もう、マスクははずしていいからネ! 人間は、吐くために吸う。吐いてスペースをあける。それは、脳も同じです。 インプットだけだと息が詰まります。 言葉にして吐き出すことにより、再びインプットする脳のスペースが空くはずです。 辛いニュースばかりで、息が詰まりそうですね。 韓国、梨泰院の圧死事故のニュースに、1週間経っても憂う。 この悲しい事故を受けて、今週の夕刊フジには、「正常性バイアス」について、 触れてみました。 ・・・11月4日日 夕刊フジ連載 「長尾話宏のニッポン臨終図巻」より・・・・ 楽しいはずのハロウィンの夜が、惨劇に変わってしまいました。 10月29日夜、ソウルの繁華街、梨泰院で起きた雑踏事故。 この原稿を書いている時点で、日本人を含む154人が亡くなったとの報道です。 多くは未来ある若者でした。韓国の若手俳優であるイ・ジハンさんもこの事故に 巻き込まれ亡くなりました。享年24。 イさんの所属事務所は、以下のコメントを 発表しました。 〈悲しい知らせに心を痛めています。大切な家族である俳優イ・ジハンが空の星と なり私たちの元を去っていきました。イ・ジハンの突然の逝去により深い悲しみの 中にいるご遺族の皆様と、彼を愛し大切にしてくださる皆様に心よりお悔やみ申し 上げます。イ・ジハンは、みんなに優しくて温かい友達でした。 いつも明るく笑顔で迎えてくれた無限に明るく純真なジハンがもう見られないなん て信じられない〉

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