金利先物市場は「FRBは来年秋以降には出口を模索する」との予
想。
それを先取りしたいがために、今から「上昇の機運(チャンス)」
を虎視眈々と伺っている株式市場。
今の内外の株式市場では、上昇したくてウズウズしている株式市
場と、「ノイズとしてのラリー」をなんとか牽制したいパウエル
FRBの間で、「激しいせめぎ合い」が起きていようにも見受けられ
ます。
さて、
FOMC後のパウエルFRB議長の記者会見は、「FRBは何が言いた
いのか??さっぱり分らない」「鳩なのか?鷹なのか???愚図な
のか???さっぱり分らない」内容でした。
今のパウエルFRB議長は「鷹の仮面をかぶった鳩」なのでしょう。
しかもその鳩は「自信喪失して大変苦悩している鳩」です。
パウエルFRBは、1年前までは「クルーグマンなどのハト派の学
者たち」と同様に「高インフレは一時的」として、「大失敗」した
「苦い経験」があります。
その後、アメリカ国内のインフレは皆様ご存じのようにCPI総合
で8~9%まで急上昇してゆきました。
パウエルFRBは、大変な赤っ恥をかいたのです。
FRBはすっかり自信喪失しているのです。
今回の記者会見でも、「FRBの確信のなさ」「FRBの手探り状態」
が如実に表れていたのでした。
アメリカ国内の高インフレは複雑骨折なのでしょう。
インフレが火を噴くまでは、「マネーサプライの急増」に着眼した
ローレンス・サマーズなどのタカ派の学者らの言い分のほうが正
しかったのでしょう。
けれども、その後、FRBは大慌てで0.75%もの大幅利上げを
4回連続で行って、先日の11月FOMCでは政策金利を3.75
~4.00%の高さにまで引上げました。
今となっては、クルーグマンや日本の渡辺努氏などの「慎重利上
げ」のハト派の学者たちの主張が的を得始めています。
今のアメリカの高インフレは、「マネー・サプライの急増」も影響
しているけれども、「供給側の構造変化」も影響している「複雑骨
折」と見て良いでしょう。
かくして、アメリカの金融先物市場は、「ターミナルレートは5.
00~5.50%」と(タカ派の主張を取り入れて)高めの予測を
するものの、そのターミナルレートは(ハト派の主張を取り入れ
て)「長くは続かない」とし、「FRBは来年2023年秋から冬に
かけて0.25%の利下げを模索する」と予測しています。
今週号では、第1章・第2章でいきなり「株価の行方」の結論を
記しました。末尾にはドル円の行方にも明快に解説しています。
マクロ経済から眺めたマーケット解説は3章からです。
お急ぎの方、マクロ経済なんてチンプンカンプンの方は、第1章・
第2章と末尾の章だけをお読み頂ければOKです。(^。^;
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