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なぜ、『京大レジリエンス・フェスティバル』や『表現者クライテリオン大分シンポジウム』 を開催するのか? ~

藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
本日の「経世済民メルマガ」で告知しましたように、表現者クライテリオン主催で11月19日に 『表現者クライテリオン大分シンポジウム』(@大分市) https://the-criterion.jp/symposium/11-19/ を、そして、京都大学レジリエンス実践ユニット主催で、11月26日に 『京都大学レジリエンス・フェスティバル2022』(@京都大学) https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeBVni8_-9YIX1lnaHNQGunznZji8FPm54bYMxo4xR1Jukp6w/viewform を主催いたします。これら一般参加イベントの主旨は、本日配信したメルマガ記事(下記にもコピペいたします)を御参照頂ければと思いますが、当方、こうした企画はいつもとても大切にしてきています。 なぜかというと、こうした一般参加イベントには、様々な「バタフライ・エフェクト」(あるいは、バタフライ効果)の起点に、間違いなくなるから、です。 この言葉は、90年代に学術界で流行した「複雑系科学」や「カオス理論」において有名となった言葉ですし(当方は当時大学院生ですから、それ関係の本は数多く読んでましたね。懐かしいです ^^;)、その後、同名の映画がヒットした事からもご存じの方もおられると思いますし、最近ならNHKの同名番組で耳にした事もある、という方も多いと思います。 この効果は厳密に言うと「力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象」です。より比喩的に言うなら、「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも、遠くの場所の気象に及ぼす甚大な影響」のことを言います。 例えば、僕は三人兄弟の末っ子なのですが、随分年の離れた子供だったので、藤井家では産まないで堕胎しようかという議論もあったそうなのですが(^^ ;)、お陰様でしっかり産んで頂いたお陰で今の僕がいます。 仮に僕がこの世の中に何らかの影響を及ぼしているとすれば(例えば、国土強靱化や10兆円の補正予算、PB論戦、インフラ肯定論の普及、消費税増税の延期、MMTの普及……等の影響?)、それらは全て、当方の両親の「まぁ、やっぱ産んだらいいんじゃないか」という気まぐれ判断によってその影響の有無が決定されたわけで、それはまさに、バタフライエフェクトです。 さらに言うと、内の両親がお見合い結婚せずに、内の父が別の女性と結婚していたとすれば、僕もいなかったわけでそれもまた、バタフライエフェクトをもたらしています。 こんな風に考えると、我々の生活の何気ない一コマ一コマが、凄まじく巨大なバタフライ・エフェクトを人類全体に与えている……という構図が見えてきます。

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