■仕事のシン哲学
優秀なビジネスマンほど、プライベートな時間や家族を優先的に考
えて大切にしている。仕事を通じて、自分の人生を満期することを
目指し、それを実現している。
彼らの生き方や考え方には、共通点がある。まず「楽しむ」こと
だ。自分の時間や人生を楽しむことを目指して、毎日の仕事と向き
合っている。
次に「挑む」だ。失敗を恐れず、未開拓の市場や手つかずの分野に
果敢にチャレンジしている。仕事に失敗はつきものと考えて、むし
ろ失敗を味方につける覚悟をしているのだ。
そして「育む」だ。彼らは、自分や家族、会社、社会、世界など、
世の中をいい状況、いい環境にすることをイメージしながら仕事に
取り組んでいる。
これらを可能にするのが、徹底した合理性と発想の転換だ。従来の
常識やルールに縛られず、自分で考え、最短距離を最速のスピード
で駆け抜けて、最大の成果を上げているのだ。
独自のルールで仕事をしているため、例外なく明るい表情をしてい
る。そして仕事を楽しんでいる。楽しく仕事をしてるのではない。
仕事そのものを楽しんでいるのだ。
★
仕事の効率化や成果の向上だけを目指すのでなく、人生を楽しむこ
とを視点に加えた超一流の働き方や考え方こそが、現代のビジネス
パーソンにとっての「仕事のシン哲学」だ。
こうした仕事術や発想法を学び、身につけるべきだ。些細なことで
も、知らなければ永遠に気づかないこともある。そのわずかな違い
の積み重ねが大きな差を生む。
超一流は、ビジネスマン全体の1%程度のレアな存在だ。彼らの考
え方や生き方を知ることは、当たり前のことが、実は当たり前でな
いことを知ることになる。
現代、最前線で働くビジネスマンは、長時間労働や仕事の効率化に
悩み、管理職はパワハラを気にして部下を満足に叱れない時代だ。
「仕事のシン哲学」を身につけてマインドチェンジするべきだ。
★
はじめに「交渉術」だ。人を説得する時、一流の人は、正しさを伝
えようと相手を納得させようとし、二流は相手の意見を否定して、
論破しようとする。相手はヘソを曲げ、敵を作ってしまう。
超一流は、相手を味方にするだけでなく、ファンにさせてしまう。
相手の共感を得ることを考え、相手の意見にしっかりと耳を傾け、
「わかる、わかる。そうだよね」から話が始まる。
共感から入ることで、相手の意見を否定せず、巻き込むことができ
る。そうすることで、最終的には、相手に真逆のことさえ気持ちよ
くやらせている。
★
雑談するとき、二流なら天気の話をする。一流は、誰もが知ってい
る話をする。超一流は、相手が知らない話をする。雑談でその人の
価値が決まると考え、仕事以上に神経を使ってネタを仕込む。
どのくらい人の知らない話やタメになる話をするのかでセンスが試
されると考え、相手にもそれを求める。雑談を通して、ビジネス感
覚を含めた相手のセンスを見極めようとするのだ。
聞いた相手か思わず驚くようなネタを準備して雑談に臨むのが超一
流だ。彼らは世界中のネットニュースや雑誌などを細かくチェック
し、常に新鮮な情報に目を光らせているのだ。
超一流の雑談ネタは、ビジネスの話題だけにとどまらない。諸外国
の動向やカルチャー、アートまで、幅広いジャンルの奥が深い情報
をネタにしている。
雑談で質の高い話題を提供できれば、相手は「また話を聞いてみよ
う」となり「また会いたい」思う。新たな価値が生まれるから、雑
談でも気を抜かないのだ。
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