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石川 温の「スマホ業界新聞」
2022/11/12(vol.491)
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《目次》
1.楽天モバイル、プラチナバンド獲得に一歩前進
-----奪われる3キャリアに悪影響はないのか
2. NTT島田社長「(HAPSは)やりたいと思っている」
----スペースモバイル計画は11月中にアンテナ開く(予定)
3.孫社長が決算会見から引退してarmに注力
-----NTTドコモはWeb3に6000億円を投下
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1.楽天モバイル、プラチナバンド獲得に一歩前進
-----奪われる3キャリアに悪影響はないのか
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総務省は11月8日、「携帯電話用周波数の再割当てに係る 円滑な移行に関するタスクフォース 報告書(案)」を公開した。これにより、楽天モバイルへのプラチナバンド再割り当てが現実味を帯びてきた。
11月11日に開催された楽天の決算会見では、タレック・アミンCEOが「大変嬉しく思う」とコメント。同社では2024年3月からの使用開始を目指すとしている。
総務省のタスクフォースでは「移行期間は10年が必要」という議論が進んでいたが、報告書では5年という年月に区切られた。さらに「終了促進措置」として、新たな認定開設者が既存免許人の移行費用を負担すれば基地局設置の前倒しが可能になるとしている。
楽天モバイルとしては、移行費用を負担すれば、徐々に5年間でプラチナバンドを広げるよりも、一気に全国展開も実施することもできるようになった。しかし、矢澤俊介社長は「タスクフォースの場で話したように終了促進措置は使うつもりはない」として、ビタ一文、支払う気は無く、5年をかけて徐々にエリアを広げていくようだ。
ただ、あくまでこれは楽天モバイルの皮算用であって、既存3社がどこまで友好的に周波数の受け渡しに応じてくれるかはかなり不安要素でもある。
そもそも「3Gが終わるから」という理由でプラチナバンドの再割り当てが議論の俎上に上がっているが、ソフトバンクは2024年1月下旬、NTTドコモは2026年3月末まで3Gサービスを提供し続けている。
auに関しても、プラチナバンドにおいては15MHz幅があるからこそ、DSSで4Gと5Gの混在が可能なわけで、10MHz幅になれば帯域を確保できず、ネットワーク品質が落ちることも予想される。
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