FRBはインフレ抑制を緩められない
大接戦となった米国中間選挙ではバイデン政権が上院の多数派を維持、24年の大統領選挙出馬に意欲を見せました。市場の関心もインフレに移りましたが、政権もインフレ抑制がより重要であることを、今回の選挙で痛感したはずです。そんな折、10月のCPI(消費者物価)が予想外の低い上昇となったことから、市場はインフレのピークアウト、利上げペースの鈍化を期待して、債券株ともに相場は急騰しました。
しかし、下院で議席を減らし、共和党の躍進を許してしまったことは、バイデン政権にはやはり負担で、国民のインフレに対する批判の強さを痛感しました。2年後の大統領選挙を戦う上では、何としても物価高を改善しなければなりません。市場のCPI改善歓迎ムードに反し、政権、FRBはともにインフレ抑制姿勢を緩められません。しかもインフレ指標はすんなりとは改善しないと見られ、しばらく翻弄されそうです。
「コアの基調は依然6%上昇ペース」
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