例年ならば中国全土が大騒ぎをするはずの11月11日。いわゆる「独身の日」だ。このメルマガの読者にはあえて説明する必要はないだろうが、1がから「独身の日」だ。そして90年代の末にネット通販最大手のアリババが大セールを始めたことで、世界的な「大セールの日」となり、毎年凄まじい爆買いの様子がニュース配信されてきた。
ところが今年はなぜか振るわない。日本の新聞の見出しを見ても「中国、熱狂なき『独身の日』 ゼロコロナ政策で消費低迷」とか、「習政権が冷や水浴びせる 中国「独身の日」セール」と、目立つのはネガティブな記事ばかりだ。テレビの報道も大差ない。
アリババがGMV(取引総額)を非公開としたことも、熱気の下降に拍車をかけたと考えられている。
変わったのは熱気だけではない。消費者の買い方にも変化が起きていた。とくに注目を集めているのが、中高年の「独身の日」の使い方だ。
上海の会社経営者が語る。
「実は今年、我が家は去年の2倍から3倍の買い物をしています。周りの友人と話していても事情は同じみたいです。うちは2万元も買い物をしましたから例年の4倍です」
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)