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週刊Life is beautiful 2022年11月15日号:書籍発売のお知らせ

週刊 Life is beautiful
今週のざっくばらん書籍発売のお知らせ 少し前に、私なりのWeb3に関する理解や感想を「中学生にも分かるWeb3」という書籍として自費出版しました。 しかし、やはり編集者の手が入っていない自費出版では、リーチできる層が限られてしまうので、やはりどこかの出版社と組む必要があると考えていました。 そこで、15万部超のベストセラーになった「あなたの仕事はなぜ終わらないのか」で編集を担当していただいた方に相談をしたところ、すぐに大手出版社を通した書籍の出版が決まりました。 書籍のタイトルは『シリコンバレーのエンジニアは、Web3の未来に何を見るのか(仮)』。配本は12月28日を予定していますが、Amazonでの予約がこのメルマガの発行日(11月15日)からスタートするので、是非とも予約のほどをお願いします。 https://www.amazon.co.jp/dp/4815617864 UIEvolution起業話(6) ベンチャー企業がVCから投資を受ける際には、契約書を交わし、当然ですが、そこには発行する優先株の優先条件だとか、ファウンダー(創設者)が途中でやめてしまった場合の株の扱いなど、VC側から提示されるさまざまな項目が追加されるのが普通です。 しかし、あくまで1対1の対等な契約なので、ベンチャー企業側からさまざまな条項を盛り込むことも可能です。 私にとっては初めての起業だったこともあったため、しばらくの間、Ignitionに「インキュベーション」してもらう、という条項を付け加えさせてもらいました。 インキュベーションにも色々なスタイルがありますが、私の場合は、オフィススペースに加えて、経理や人事などの一般事務を全て提供してもらうという「丸抱え型」のインキュベーションにしましたが、これがとても有効でした。 オフィスを借りたり、人を雇う際にはさまざまな手続きが必要ですが、それに惑わされずに会社を立ち上げることが出来たのはとてもラッキーでした。 さらに良かったのは、6ヶ月間のインキュベーションが終わって独立する際に、Ignition Partnersで経理・事務全てを仕切っていたMichelleという女性が、私の会社に移籍してくれたことです。その後、会社にとってとても重要な役割を果たしてくれ、私にとって大きなボーナスになりました。 ちなみに、彼女のタイトルは、Office Managerでしたが、経理と人事の全般を仕切ってくれたので、エンジニアCEOである私にとっては最高のパートナーでした。 エンジニアが立ち上げたベンチャー企業に限って、すぐにCOOやCFOを雇いたがりますが、これは大きな間違いです。まずは、彼女のような、小さな会社の事務全てをやってくれる万能選手を雇い入れて、その手の雑務から自分を解放し、まずは製品作りを優先すべきなのです。 最初から創業パートナーとして、COO/CFOとして適任な人がいれば別ですが、そうでない場合は、その手の重職に慌てて人を雇い入れる理由はありません。 fully-on-chain.sol Nouns Art Festival向けに作ったTwitterアカウントを、英語で発言するアカウントと決めて、私がWeb3に関してやっていることを発言するようにして、一月ほど経ちますが、ようやく少し認知されるようになりました(とは言え、フォロワーの数は1000を超えたばかりで、4万を超える日本語のアカウントと比べると段違いです)。 その成果もあり、数人ですが英語圏の人も私のDiscordに来てくれ、そこでフルオンチェーンNFTに関する質問をしてくれるようになりました。 その中にp5.js(JavaScript上のグラフィックス・ライブラリ)でジェラティブ・アートを作っている人がいて、その人にどうやってSolidity上でジェラティブ・アートを作る方法を説明している過程で、Solidity版のp5.jsが必須であることに気がつき、作り始めたのがfully-on-chain.solです。 例によって、「設計してからコーディングする」のではなく、「コーディングしながら設計をする」スタイルで作りましたが、作っている間に色々と思いつくので、APIの大幅変更を数回行うことになりましたが、自分でも納得出来るものが出来ました。 詳しくは、npmjs上のfully-on-chain.solページをみていただくのが一番ですが、基本的なシンタックスは、以下のようなものです。SVG.group([ SVG.rect(256, 256, 640, 640).fill("yellow"), SVG.circle(320, 320, 280) ]).id("test"); SVG.rect()とSVG.circle()はそれぞれ正方形と円を表しており、それを SVG.group()でグループとしてまとめ、"test"というidを付けています。 一番実装に苦労した部分は、.fill()で色をつけている部分です。最初はrect()関数にパラーメータとして渡す形で設計していたのですが、それだとコードが煩雑で読みにくくなってしまうのです。 途中で、こんな風に、後から(色などの)属性を追加できる形に出来たら便利だと気がついたのですが、その実装方法に至るまで、さらに何度か設計変更が必要でした。 最終的には、下の例のように、チェーン上に属性を追加出来るようになり、とても満足しています。SVG.rect(256, 256, 512, 512) .fill("yellow");

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