メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

第242回 これからビットコインはどうなるのか?混乱の後にあるもの、それでも伸びそうなトークン

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第242回 これからビットコインはどうなるのか?混乱の後にあるもの、それでも伸びそうなトークン …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 前回は強気の予測を紹介したが、これとは正反対の展開になっている。大手取引所、「FTXトレーディング」の破綻によって、暗号通貨全体の相場が暴落している。ビットコインを中心にこれからどうなるのか展望する。 最後に、このような時期でも上昇しているトークンとプロジェクトを紹介する。 ▼下落したビットコイン 先週は大きなサプライズのニュースがあった。世界第3位の暗号資産の取引所、「FTXトレーディング」が経営破綻したのだ。債権者は110万人以上で、負債は数兆円規模に上る可能性がある。業界で過去最大規模の経営破綻となり、各国で影響が懸念されている。 バハマに本社を置く「FTXトレーディング」は11日、アメリカ法人や日本法人を含むおよそ130のグループ会社が日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を裁判所に申請したと発表した。 債権者は10万人以上で資産と負債はともに100億ドル(約1兆4000億円)から500億ドル(約7兆円)の範囲内だという。 今回は暗号資産業界で最大規模の経営破綻となり、ビットコインなどの暗号通貨の相場も急落している。また、各国で事業展開しているため影響が広がっている。破綻に伴い辞任したバンクマンフリード前CEOは、「FTX」から自身が所有するヘッジファンド、「アルマダ・リサーチ」に100億ドルの顧客資金を密かに移し、そのうちおよそ10億ドルから20億ドルの行方が分からなくなっている。 ●「FTXトレーディング」破綻の経緯 「FTXトレーディング」のCEOが保有するヘッジファンド、「アルマダ・リサーチ」は暗号通貨のショート、要するに先物売りに失敗し大きな損失を出していた。この投資に「FTXトレーディング」の顧客のアカウントにある資金をつぎ込み、この引き出しができなくなっているのだ。 「FTXトレーディング」の破綻は世界最大の取引所、「バイナンス」が「FTXトレーディング」の独自トークンであるFTTトークンの一斉売却を開始したことで表面化した。「FTXトレーディング」の経営の先行きが厳しいことを察知した「バイナンス」は、同社が保有するFTTトークンを売ることにしたのである。この結果、FTTトークンの相場は暴落し、値が付かなくなった。 一方「バイナンス」は、経営的に厳しい状況にある「FTXトレーディング」の買収に動き出したが、最終的にこれを断念した。この時点で「FTXトレーディング」にアカウントを持つ多くのクライアントは自分の資金を引き出そうとしたが、引き出しは拒否された。その後、「FTXトレーディング」は破綻を発表したというのが経緯だ。 「FTXトレーディング」は成長が目覚ましい取引所として大変に注目されていた。そのため、同取引所のクライアントの多くは個人ではなく、暗号資産分野の大手ヘッジファンドだった。このため、「FTXトレーディング」の破綻は、暗号資産関連の他のヘッジファンドの破綻に連鎖する可能性が指摘されている。 ●ビットコイン相場の暴落予想 このように、「FTXトレーディング」の破綻は他の大手のヘッジファンドの破綻に連鎖する可能性があるため、ビットコインを始めとした主要な暗号通貨の大暴落につながるのではないかと懸念されている。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
  • 1,100円 / 月(税込)
  • 毎週 火曜日