11月10日発表の「アメリカの10月の消費者物価指数(CPI)」
はサプライズ的に良好な内容でした。
想定以上に早く、アメリカ国内では「高インフレの沈静化の『兆
し』」が始まったのでした!!♪
まさしくポジティブ・サプライズ!!♪
FRBの近いうちのピボット(政策転換)を先取りして、10日だ
けで内外の株式市場暴く上げしました。
今回の「アメリカの10月のCPI統計」の細部を眺めると、まさし
く「神は細部の宿る」状態になっています。
その「神が宿る細部」とは、
●アメリカ国内の長期の期待インフレ率が2%台ととても落ち着い
ていること、
●前月比で伸びが高いのは、食品・エネルギー・住居費の三つ。食
品・エネルギー・住居費を除くCPIでは、前月比・上昇率は既にマ
イナス0.1%に転じている、
●そのうち「家賃や宿泊サービスを含む住居費」は、CPIの上昇率
のおよそ半分、CPIそのものの三分の一を占めていて、CPIに占める
割合は特に大きい。
その住居費は未だに全体で前月比プラス0.8%と高い伸びを示し
ているものの、「住居費の中の家賃」の上昇率は穏やかになりつつ
ある。(9割ちかい賃貸市場で家賃が下落に転じているという情報
もあるほどだ。)結果、住居費全体の上昇率も近いうちに穏やかに
なるだろう。
・エネルギー価格は、ロシアショックが峠を越え始めたので、今後
は下落に転じるだろう。
・サプライチェーンの修復で、製品の価格が下落し始めている、
・労働コストが頭打ちになり始めているので、サービス価格の上昇
率はもうこれ以上は加速しないだろう、
などなどです。
すなわち、今回のCPI統計の細部を眺めると、今回の「インフレの
沈静化の兆し」は「わずか一か月だけの兆し」に留まらず、明らか
に「トレンドとして定着する」可能性が高いことが伺われます。
今後はパウエルFRBはピボット(=政策転換)に舵を切り替
えてゆくことでしょう。 すなわち、パウエルFRBは、12月
FOMCから「政策金利の利上げペース」をスローダウン、おそ
らく来年春から夏にかけて利上げを打ち止め、来年秋から冬にか
けて「利下げ」「金融引き締めの出口」を模索し始めることでし
ょう。
内外の株式市場は持続的かつ穏やかな上昇トレンドへシフト!♪
ただし、今の日本経済は「大きな岐路」「正念場」」に立っていま
す。岸田政権がこのままマクロ経済学的な素朴な間違いを犯し続
けるならば、日本株式市場はまだまだ長期投資には向いていない
でしょう。
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