2年越しのインフレで日銀も利上げへ
ひと月で6700品目もの値上げを見た10月のCPI(東京都区部)がやはり大幅高となりました。それでも日銀は来年度に1.6%に減速するので、大規模緩和を続けると言っています。しかし2%の物価目標を超えるインフレは日銀が予想する1年限りのものではなく、来年も2%超のインフレが続く可能性が高まりました。
日銀の前提が崩れると、国民の物価高に対する不満が高じ、日銀も来春以降の新体制では現行の大規模緩和を続けられなくなりそうです。まずは10年国債利回りを0.25%以下に抑える「指値オペ」を停止し、長期金利の上昇を容認、そして実態のなくなったマイナス金利を廃止することから始まり、政策金利の引き上げに至ると見られます。
住宅ローンは7割以上が変動金利型となっていて、これが従来の0.4%台の低金利から上昇することになります。その前に固定金利型が長期金利の先行上昇で、現行の1.5%程度から先に引き上げられます。そして日本の緩和で救われてきた新興国が最後のよりどころ日本も引き締めに転じることで、いよいよ苦しくなります。
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