高インフレは近いうちにピークアウト(沈静化)するでしょうし、
パウエルFRBは近いうちにインフレ目標を2%から3~4%へと
引き上げることでしょう。
アメリカでは、早晩、来年の比較的早い時期(?)に、「FRBはイ
ンフレ目標を2%から3~4%へと引き上げるべきでは無いの
か???」といった議論が活発になることでしょう。
今のアメリカの「CPI総合で前年同月比:7.7%増し、CPIコ
アで前年同月比:6.3%増し」という高インフレ状態は、主に
「供給側の構造変化」が原因で巻き起きています。
「供給側の構造変化」とは、「消費者が引続き『蜜』を嫌っていサ
ービス購入よりも製品購入を好むようになったという嗜好の変化、
引続き蜜を嫌う労働者による就業率の低下、企業によるグローバ
ルゼーションの巻き戻し、長引くウクライナ戦争、長引く中国の
ゼロコロナ政策」などなどです。
この高インフレは、時間経過と共に自然と「収まりの良いところ」
へ収束して行く傾向がありますが、その一方で、この高インフレ
は、沈静化はしても引続き高止まる傾向もあります。
この供給側が原因で起きている高インフレを、「FRBの引き締め
(利上げ)」によって強引に需要側を絞ることで目標の2%にまで
引き下げようとすれば、大変な大不況が巻き起きてしまいます。
パウエルFRBは、遅かれ早かれ来年の何処かの地点で(来年の比
較的早い時期に?)、究極の「二者択一」に迫られることでしょう。
すなわち、パウエルFRBは、「2%インフレ目標を達成するため
に、びしばし利上げを継続して大不況を巻き起こすことを是とす
るのか?」「2%インフレ目標を大きく上まわるような、高めのイ
ンフレを是として受け入れて、経済のソフトランディングを目指
すのか???」の「究極の二者択一」に迫られることでしょう。
早晩、パウエルFRBはインフレ目標を引き上げることでしょう。
内外の株式市場は持続的かつおだやかな上昇局面へシフトするこ
とでしょう。
ただし、こういった「FRBのダイナミックなピボット(政策転換)」
の前には、「大幅調整」が必要でしょう。
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