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はじめに
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かつて2000年代末期、「防衛利権」という言葉が流行った。
近年ではあまり聞かれなくなったが、その利権は現在も実在しているのだろうか。
頻発する北朝鮮のミサイル発射に対し、少なくとも韓国とアメリカは協調して“毅然とした”対応を見せている。しかし、当の日本は、やたら恐怖を煽り、「最後の公共事業」ともいえる防衛予算の拡大を図っている。
この雰囲気を見る限り、いまだ防衛利権は幅を利かせているようだ。
葉梨法務大臣の失言にみる 日本の「死刑」 なぜこれほどまでに日本人は死刑が好きなのか 日本の人権は中国や北朝鮮、イランと同レベル
岸田首相は11日、死刑の執行に関する職務を軽視するような発言をした葉梨康弘氏を更迭した。葉梨氏の進退については、当初、首相は11日昼の参議院本会議で、と続投をさせる意向を示す。しかし政府と与党内で
「法相としての職責を果たすことは難しく、早期に交代させなければ、世論の批判が強まる」(1)
との声が強まり、結果、更迭が不回避と判断したとみられる。
葉梨氏は、
「法務大臣というのは、朝、死刑(執行)のハンコを押して、それで昼のニュースのトップになるというのは、そういう時だけという地味な役職だ」
と会合で発言。それだけでなく、旧統一教会の問題にからみ、
「今回はなぜか、旧統一教会の問題に抱きつかれてしまった。ただ、抱きつかれてしまったというよりは、一生懸命その問題解決に取り組まないといけないということで、私の顔もいくらかテレビに出られるようになった」(2)
とし、あるいは、
「外務省と法務省、票とお金に縁がない。外務副大臣になっても、全然お金がもうからない。法務大臣になってもお金は集まらない。なかなか票も入らない」(3)
というような発言をしていた。
目次
・「法治国家」の象徴 ”警察官僚”出身 職務「放置」か?
・死刑 ”法相命令” 実際は執行数日前
・なぜこれほどまでに日本人は死刑が好きなのか 日本の人権は中国や北朝鮮、イランと同レベル
・「法治国家」の象徴 ”警察官僚”出身 職務「放置」か?
今回の事態で最も甚だしいのは、当の葉梨氏本人が警察官僚出身であること。死刑を軽視するとともに、死刑廃止が世界の潮流のなか、それに反し、さらに治安行政織である警察内部の”腐りきった”ホンネが見え隠れする。
そもそも、葉梨氏に限らず、ここ数年、法務大臣が辞任するケースが相次いだ。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は東京新聞(11月11日)の取材に対し、
「本来、法相は法務行政に詳しい、安定感のあるベテランが不文律だった。それがここ数十年で『誰がやっても同じだ』という雰囲気が出てきた」
と指摘。葉梨氏は今回、
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