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2022年11月20日:仮想通貨取引所FTXの破産を事例に
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仮想通貨の販売所で世界3位だったFTXが破産し、衝撃をもって報じられています。破産の原因は詐欺の発覚です。販売所は、仮想通貨の交換だけでなく、預金も受けるので銀行機能をもちます。「詐欺を行った銀行」のイメージです。
海外では暗号通貨(クリプト・カレンシー)というのが一般的です。11月13日での、仮想通貨全体の、時価総額は約1兆ドル(140兆円)です。2021年11月には、530兆円と、1国の通貨のように巨大でした。円預金の約半分であり、英国ポンドより大きかったでしょう。全体では、74%下げています。
(仮想通貨100種の時価総額と価格推移:1位から100位まで)
https://www.coingecko.com/ja
【時価総額:5位まで】
1位、ビットコイン (3244億ドル:45兆円:シェア32%)、
2位、イーサリアム (1473億ドル:20兆円:シェア14%)、
3位、テザー (659億ドル:9.2兆円:ステーブル型)、
4位、バイナスコイン(445億ドル:6.2兆円)、
5位、USDコイン (441億ドル:6.2兆円)・・・です。
2022年3月の高値に比較すると、ウクライナ戦争も起こり、ドル金利が上昇するなか、現在は総じて約60%暴落しています。
11月8日のFTX破産が明らかになったあとは、1位のビットコインも、1単位2万1000ドルから1万6000ドルへと24%急落しましたが、それ以降は1万7000ドルの価格を維持しています(時価総額3220億ドル:45兆円:11月20日)。
株の3倍は暴落し、仮想通貨の全滅も言われるなか、2008年から登場した仮想通貨の、本質的なところを検討するのがこの特別号です。
【ステーブル型とICO型】
時価総額3位のテザーの「ステーブル型(安定の意味)」とは、
・自国通貨の準備資産をもつと表明し、
・1:1の交換を発行所が保証しているデジタル通貨です。
米国なら、ドルと等価です。仮想通貨が2022年3月のウクライナ戦争以降、約60%下がるなか、テザーは1ドル140円のドル価格を維持しています。
他の通貨は、FTXの破産の影響から20%以上下落しましたが、ドルにリンクしたテザーは下がっていません。「ドルと等価の仮想通貨」と見なされているからです。
(テザーの価格)
https://coinpost.jp/?cat=94
テザーのようなステーブル型でないものは、株式のように売買で価格が変動するICO型です(ICO: Initial Coin Offering)。買いが多いと上がり、売りが多いと下がります。下限と上限価格はない。売れていない無価値なものを含むと、1万種はあるという。
個人もブロックチェーンのプログラムとアプリを作って販売サイトを作ることができます。いくらで買われるかは、別の次元の問題です。
仮想通貨の使い道は、買い物より、個人口座間の送金です。海外送金に多く使われます。租税回避地のタックス・ヘイブンヘの送金も多く、マネーロンダリングがあるとも言われます。危機になった自国通貨から脱出するとき、使われます。
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