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佐高信の筆刀両断~『生贄』のモデル、デヴィ~
2022/11/25
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◆目次
1・筆刀両断 『生贄』のモデル、デヴィ
2・会えなかった人(44) 自殺を選んだ官僚、山内豊徳
3・雑記
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1・筆刀両断 『生贄』のモデル、デヴィ
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大下英治著『最後の無頼派作家 梶山季之』(さくら舎)が出て、
11月21日付けの『日刊ゲンダイ』のオススメ本ミシュランで取り上げた。
編集者が「タブーを恐れず」と見出しをつけているが、その通りで、
45歳で香港で亡くなった時も、暗殺されたのではと囁かれたほどである。
たとえば、イケルヴィッチャやシロカネスキーなど、
あきらかに池田勇人(首相)や黒金泰美(官房長官)が
モデルだとわかる『大統領の殺し屋』(光文社文庫)では、
「この作品は、すべて架空の物語です。
しかし、もし事実の部分があるとしたら、
筆者がなんらかの形で報復されることでしょう」という皮肉な、
ある意味では挑戦的な「あとがき」をつけた。
梶山夫人の美那江によれば、
それまで「不思議に問題になったことはなかった」が、
その“伝説”は『生贄』(徳間書店。絶版)によって破られる。
梶山が小説化する前、徳間康快が社長の徳間書店の週刊誌『アサヒ芸能』が、
インドネシア賠償をめぐって岸信介とスカルノの間に“貢ぎ物”として
根本七保子(のちのデヴィ夫人)が使われたと書いた。
それをあっせんした政商のバックの暴力団の幹部が徳間を脅しにかかる。
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