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第243回 なんとか持ちこたえているビットコイン、今後はどうなるのか?保険金請求とブッロクチェーン その1

ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… 第243回 なんとか持ちこたえているビットコイン、今後はどうなるのか?保険金請求とブッロクチェーン その1 …━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━… ▼今回の記事 今回も前回同様、「FTX」破綻後の状況とビットコインを中心とした今後の暗号通貨の見通しについて、「テレグラム」などで注目されている情報を紹介する。次にメインテーマとして、保険金請求の分野におけるブロックチェーンの適用を紹介する。今回がその1である。 ▼「FTX」の破綻後はどうなるのか? それでは今回の最初のテーマを書く。なんとか踏みとどまっているビットコインの相場と、今後の見通しについてだ。 暗号資産交換業大手、「FTX」が大口債権者上位50人に対して負う、無担保の債務総額が約31億ドル(約4400億円)に上ることがわかった。19日付で米東部デラウェア州の連邦破産裁判所に提出した資料で明らかにした。債権者の名前や所在は記載していない。 最大の債権者は2億2628万ドル、50位の債権者でも2134万ドルの債権を持っている。米国の破産手続きでは、大口債権者のリスト開示が必要とされている。ただ、「FTX」は主要顧客である大口債権者が公開されると「競合他社が顧客に接触できるため不当な競争優位を得ることになり「FTX」の資産売却の妨げになる」と主張し、非公開を裁判所に要請していた。 「FTX」を利用していた投資家の数は100万人規模に及んでいたとみられ、負債総額はさらに大きなものになる。「FTX」が11日に米連邦破産法11条(チャプター11)を申請した際には100億~500億ドルの負債総額があると推定していた。 100億から500億ドルというと、1兆4000億円から7兆円にも上る。「FTX」は世界第3位の規模の交換業者だった。現在は実質的に価値を失っている「FTX」が作った暗号通貨、「FTT」に投資をして損失を被った投資家も多いが、もっとも被害が大きいのは「FTX」にアカウントを持ち、そこに自己資金を保管していた投資家である。「FTX」は自ら保有する「FTT」を担保にして、CEOのハングマン・フリードが経営するヘッジファンド、「アラメダ・リサーチ」に融資をした。 しかし、このヘッジファンドは空売りなどで失敗しており、資産の大半が「FTX」が作り出した「FTT」であり、「FTT」の価格が下落するとたちまち債務超過になることが判明した。さらに「FTX」は顧客のアカウントにある資金を経営は悪化する「アラメダ・リサーチ」につぎ込み支えた。こうした事実が明らかになると顧客の「FTX」からの資金の引き出しが殺到した。だが「FTX」には十分な資金がなく、引き出しができない状態になっている。 「FTX」にアカウントを持つ投資家は、個人投資家だけではない。大手交換業者やヘッジファンドなど、暗号資産業界の大手の機関投資家も莫大な資金を投資していた。そうした資金の引き出しができくなったので、これから暗号資産の大手交換業者や関連したヘッジファンドの連鎖的な破綻が予想されている。

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  • ヤスの第四次産業革命とブロックチェーン
  • 昨年から今年にかけて仮想通貨の高騰に私たちは熱狂しました。しかしいま、各国の規制の強化が背景となり、仮想通貨の相場は下落しています。仮想通貨の将来性に否定的な意見が多くなっています。しかしいま、ブロックチェーンのテクノロジーを基礎にした第四次産業革命が起こりつつあります。こうした支店から仮想通貨を見ると、これから有望なコインが見えてきます。毎月、ブロックチェーンが適用される分野を毎回紹介します。
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