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松尾スズキの【のっぴきならない日常】vol.540(2/2)

松尾スズキの、のっぴきならない日常
___________________________ / 2022年11月25日発行 /Vol.540(2/2) ___________________________ 「人生に座右の銘はいらない」 読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします! Q.相談するのもお恥ずかしいのですが、自分でもイヤになるくらい根に持つタイプで、どうにか直せないかと悩んでいます。たとえば仕事中、誰かのミスで迷惑をこうむったとき、そのときは「しょうがないよ」と言えるのですが、家に帰ってからとか次の出勤のとき「間違ってない自分がどうして苦労しなきゃいけないんだ」と腹が立ってきて、半年くらいは引きずって、折に触れて嫌味を言ったりしてしまいます。もちろん、逆の立場で考えて、とにかく自分はミスなく、そつなく仕事するよう心掛けていますが、それが逆に周りのミスが際立って見える原因になっているような気もします。なにかこう、もっとサッパリした、細かいことを気にしない性格になる方法はないものでしょうか。年齢的に性格を変えるのは無理があるとは思うのですが……。(45歳、女性、会社員) A.そんなことを言われても、わたしだって細かい事を気にするタイプなんでねえ……。さっきも、牛丼屋に朝定食を食べに行って、自分の隣の若者男子二人が食べ終わり、次の人が立って待っているにも関わらず、えんえんノーマスクでぺちゃくちゃ喋っておりまして、店の人も言えばいいのにな、とイラッとはするんですが、そういうのを注意して逆ギレされ厄介なことに巻き込まれている場合でもないので、もくもくと飯を食って店を出たのですが、この件、注意できなかった店員とおのれも含めて、いま、こうして文章を書きながらも「ないわー」とか頭の隅で考えている次第で。にしても、半年根に持つというのは、そうとうあれですね。でも、性格を変えるのはもう無理っぽいので、思考パターンというか、切り替え方を見つけるしかないですな。

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  • 有名役者がひしめく「大人計画」を主宰し、芥川賞候補の作家、岸田國士戯曲賞受賞の演出家、現代日本を代表する怪優など、才能が溢れすぎて困っているのに、謙虚な佇まいが魅力的すぎる松尾スズキ。そんな彼のメルマガは、日記、質問&人生相談(もちろん本人が答えます)など読み応えタップリ! これだけのボリュームで月々たったの500円!!
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