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辺 真一メールマガジン
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2022.11.25 Vol.316
[毎月5,15,25日発行+号外あり]
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北朝鮮の主敵は昔も今も米国である。戦略爆撃機や原子力空母を保有していない北朝鮮の対米攻撃手段は唯一ミサイルである。短距離ミサイルしか有していなかった北朝鮮のミサイル開発が大きな転換期を迎えたのは2016年頃からである。
この年の1月6日に北朝鮮が4度目の核実験に踏み切るや朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)は金正恩(キム・ジョンウン)政権を「極限の恐怖政治で政権を維持している」「ブレーキをかけず暴走している政権」と激しく批判し、歴代政権下でタブー視されていた北朝鮮の「体制崩壊」まで口にした。
「金正恩は統制不能である」と断じた朴大統領は「国と国民を守るためにできる全てのことを行う」としてそのオプションとして特殊作戦部隊を創設し、有事の際に金総書記を斬首する作戦を米国と共に立て、3月7日から「5015」というコードネームの作戦計画に基き、原子力空母や原子力潜水艦、B-2戦略爆撃機、F-22ステルス戦闘機などを動員した史上最大規模の米韓合同軍事演習を実施した。
演習中には韓国軍は最精鋭の空挺部隊を米軍特殊部隊と共にパラシュートで降下させ、「敵地」深く侵入させ、平壌を攻略し、金総書記ら最高司令部を除去する訓練を公然と行った。米韓がこの種の攻撃的な訓練を合同で行うのは初めてのことであった。
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