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モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)2022年11月26日(土)号

ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- はじめに -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 欧州でカタールへの批判が渦巻くさなか、サッカーW杯が始まった。日本代表の快進撃もあった。しかしだ。あまりにも騒ぎすぎではないのだろうか。  欧州では試合のライブビューイングを中止するところも。英BBCでは開幕式を放送させしなかった。  一方の、わが日本の自称”公共放送”の NHKは、朝っぱらからワールドカップ関連ばかりのニュースを報道。騒々しい。  ニュース番組というのは限られた”枠”というものがある。その枠内でサッカー関連のニュースばかり埋め尽くされるということは、他の重要なニュースが枠外に押し出されることを意味するNHKは、何か重要なニュースを隠したいのだろう。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 混とんとするミャンマー情勢 なぜクーデターは起きたのか 食い込む日本財団 蠢く「親日」利権 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 昨年2月のクーデター以降、混とんとするミャンマー情勢。  ASEAN(東南アジア諸国連合)もクーデター以降、混乱が続くミャンマー情勢に関し、「懸念」を表明する議長声明を発表した。カンボジアで開かれていたASEANの首脳会議の議長声明が18日に発表。  その中で、ミャンマー情勢について、 「暴力の激化を含む長引く政治危機に対する懸念」(1) とした。  またASEANが昨年4月に合意した「暴力の即時停止」など5つの項目について、 「ほとんど進展がなく、取り組む意志もない」(2) とし、ミャンマー国軍に対して「深い失望」を示した。  ASEANは今回の会議において、この合意項目の早期実施に向けて具体的な期限を設けた実施計画を策定しているものの、ミャンマー側は会議に欠席、強く反発する。  一方、ミャンマー最大の都市ヤンゴンで拘束後、解放されたドキュメンタリー制作者の久保田徹さんは、18日朝、羽田空港に飛行機で帰国。  久保田さんは今年7月、国軍によるクーデターへの抗議デモを撮影中に拘束、電子通信関連法や入国管理法違反などの罪で計10年の禁錮刑を言い渡されていた(3)。 目次 ・なぜクーデターは起きたのか ・安倍元首相”国葬”出席 ミャンマー軍事政権に「お墨付き与えた」エリザベス女王の国葬、イギリス「招待せず」 ・蠢く”親日利権” 「親日」のためにミャンマー市民を犠牲に ・なぜクーデターは起きた  軍によるクーデターは昨年2月1日に発生。軍は、一昨年11月に行われた総選挙で大規模な不正があり、その結果をもとにした政権が発足することを阻止するための行動であるとする(4)。 総選挙では、スー・チー氏が率いる政党NLD(国民民主連盟)が圧勝し、2月1日は選挙後、初めて議会が招集されるであった。軍は、スー・チー氏に対しても、無線機などを違法に輸入し、許可なく使った疑いで、拘束。  ただ、選挙については、選挙監視団を派遣した日本を含め、国際社会は、選挙は公正に行われたと評価した(5)。  軍がクーデターを行った背景としては、”焦り”がある。

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  • 日々流れるニュースを、様々な視点から分かりやすく解説するニュースサイト「ジャーナリスト 伊東 森の新しい社会をデザインする The Middle News Journal」のニュースレター有料版です。 いまだ私たちに伝えられてこないマスコミの情報は、残念ながら存在します。 「そもそも?」「Why?」を大事に、マスコミの情報を再編集し、様々な視点や確度から執筆していきます。 その「水先案内人」として、私の仕事が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
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