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モリの「文章力講座」 ~3~ 良い文章とはいわば数学のようなもの 思考法 マインドマップとアウトライン
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よい文章とは、いわば”数学”のようなものだ。「国語」と「数学」とは一見、似て非なるものかもしれない。しかし「論理的思考」というもので、共通するものがある。
論理的思考は、「ロジカルシンキング」ともいい、複雑な物事を整理し、できるだけシンプルに考える思考法のこと。ロジカルとは、「論理的な」や「筋の通った」という意味。
論理的思考では、物事を体系的に整理し、「矛盾」や「飛躍のない」筋道を立てることが、重要となってくる。
そもそも日本人は、この「論理的思考」の能力がとてつもなく下手。義務教育段階において、「暗記教育」や「詰め込み教育」により、”自分の頭で考えることのできない”人間を育ててきたせいでもあろうが、百歩譲って、「思う」と「考える」の区別もできない。
「思う」とは感情を伴う思考であり、「考える」は「知性」と伴う思考のこと。できるだけ、「考える」ことを心がけよう。
「国語」と「数学」との類似点を分析した本として、結城浩 「数学文章作法 基礎編 」(ちくま学芸文庫)がある。この本では主に、
・形式の大切さについて
・語句の役割について
・文の役割について
・順序と階層について
・問いと答えのについて
について述べられている。
目次
・マインドマップ
・アウトライン
・マインドマップとアウトラインの併用 効率的なアウトラインを作成する方法など
・マインドマップ
思考法のひとつとして、「マインドマップ」というものがある。マインドマップとは、頭の中の考えや情報を書き出し、整理することにより、新しいアイデアにつなげる手法。
マインドマップの現在の形式が考案されたのは、1970年代のこと。イギリスの作家、トニー・ブサン氏が現在の手法を考案、著書で紹介したことにより、世界中で広まった。
日本においても、ここ10年ほどでマインドマップに関する書籍が多数、出版。広く認知されるようになる。
マインドマップで初めに行うものが、メインとなる「主題」決め、まず議論したいことを主題とし、中央に書き込む。
つづいて、主題から連想できる言葉や関連する情報、重い浮かんだものを放射状に書き込む。それらは、枝(ブランチ)と呼ばれる。
さらに思い浮かんだものをブランチでつないでいく。これを繰り返していくことで、最初は思いつかなかった斬新はアイデアが浮かんだり、情報を整理できる。
マインドマップは、情報や思考を簡単なキーワードで書き込んでいくため、いきなり文章で表現すると複雑で難解になりやすい内容でも、視覚的にとらえることができるというメリットがある。
また物事のつながりがそのままブランチにより繋げられているため、情報の関係性が明確になる。
・アウトライン
マインドマップと同様に重宝されるものがアウトラインだ。アウトラインとは、記事全体をいくつかのパーツに分け、それぞれに見出しをつけていく作業。
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