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「世界経済・市場花だより」第597号 FOMC議事要旨の内容は既知だが世界株は堅調/そこそこ弱い米経済指標は好材料か

馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」
******************************* 馬渕治好の週刊「世界経済・市場花だより」  ******************************* 第597号(2022/11/27) FOMC議事要旨の内容は既知だが世界株は堅調/そこそこ弱い米経済指標は好材料か この週刊「世界経済・市場花だより」は、めまぐるしく変化する世界の経済や市場の動きなどについて、ブーケ・ド・フルーレット馬渕治好が、わかりやすく解説します。 ※ 現時点での、自主開催セミナーの予定は、下記の通りです(カッコ内は、現時点でのお申し込み数/定員、です)。残席は、10を下回った場合に表記します。 12/3(土)高岡(9/25) 12/17(土)満席となり、受付を締め切りました 12/24(土)福岡(1/15) 1/7(土)札幌(2/20) 1/14(土)名古屋(5/20) 1/28(土)浜松町(4/30) 2/4(土)大阪(2/18) 2/11(土)横浜(2/20) 2/18(土)ウェブ(2/150) セミナーのスケジュールは、 http://bd-fleurettes.eco.coocan.jp/sub3.html のページの下の方にあります。詳細やお申し込みは、それぞれのリンク先をご覧ください。 上記のリンク先には、自主開催以外のセミナーの予定も掲載しています。 ☆過ぎし花~先週(11/28~12/2)の世界経済・市場を振り返って <FOMC議事要旨の内容は既知だが、株式市場は好感した形> (まとめ) 先週の主要国の株式市場は、11/23(水)に公表された米FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨の内容を好感した形で、上昇気味で推移しました。また米長期金利は低下気味となり、米ドルも対主要通貨で弱含みました。 これは、今後の連銀の利上げ幅縮小観測が広がったためですが、今後利上げ幅が小さくなる、ということ自体は、既に見込まれていたことです。それでも米株高、米長期金利低下、米ドル安が先週生じたのは、やはり少し前までの米株安、米長期金利上昇、米ドル高が、行き過ぎであった、ということなのでしょう。 (詳細) 前号の当メールマガジンでは、先週は大きな材料と見込まれるものが乏しく、日米などで祝日に伴う休場もあるため、世界市場は動きにくいと述べました。しかし実際には、世界株価は上昇色が濃くなり、米長期金利は週央から低下、米ドルも軟化気味で推移しました。 そうした市場動向の材料とされたのは、11/23(水)に公表された、(11/1(火)~11/2(水)に開催の)FOMC議事要旨の内容でした。この議事要旨では、大多数のFOMCの参加者が「近いうちに利上げペースを減速することが適切になる可能性が高い」と主張した、と記述されているため、金利先高観が薄らぎました。これが、株高、米長期金利低下、米ドル安を引き起こした形です。 ただ、近いうち(おそらく次回12/13(火)~12/14(水)のFOMC)で、利上げ幅を0.5%に縮小するだろう、という観測自体は、既に大いに広まっていたものであって、新味は全くありません。したがって、FOMC議事要旨がそれを裏打ちしたからと言われても、改めて市場を動かす材料になった、という点は、腑に落ちない感が強いです。 やはり(当メールマガジンで何度も何度も繰り返し述べていて恐縮ですが)、10月半ば辺りまで、インフレ懸念とそれによる金利上昇懸念をあまりにも騒いで、株安、米長期金利上昇、米ドル高が極端に行き過ぎていたため、いまだにそうしたやり過ぎからの正常化が続いている、と解釈した方がよいでしょう。 なお、日本の主要な株価指数のなかでは、日経平均は足元上昇基調ではあるものの、たとえば3月安値後の戻り高値(8/17(水)の29222.77円)にはまだ達していません。一方でTOPIXは、先週の終値ベースの高値である2018.80ポイント(11/24、木)は、8月の戻り高値を上抜けて、今年の最高値(同じ終値ベースで、1/5(水)の2039.27ポイント)に迫る勢いであり、東証市場全般としては株価の勢いはかなり強いと言えます。 なお、先週悪材料となったのは、中国に関するものでした。コロナ対策のため都市封鎖が再開された、という報道が、日米等の中国関連株などに影を落としました。また、11/25(金)には、米連邦通信委員会が中国のIT大手企業5社について、米国での販売を禁止したため、改めて米中対立を背景とした経済制裁が拡大している、ということも意識されました。

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