メルマガ読むならアプリが便利
アプリで開く

第270号. 女性の社会進出の障害となった昔からの価値観と、出産育児の時の年金保障やその他の強力な保険給付。

事例と仕組みから学ぶ公的年金講座
こんばんは! 年金アドバイザーのhirokiです。 まぐまぐ大賞2022の投票が始まりましたので、ぜひ投票してくださると嬉しいです。 何卒よろしくお願いいたします!(投票は何度でも可) 期限は12月6日までとなっております。 任意でコメントしてくださるとそれも大変嬉しいです^^前回も本当にありがとうございます! https://www.mag2.com/m/0001680886 ーーーーーーー 1.家庭の事は女子がやるものという考えが女子の年金を低下させた要因の一つ。 ーーーーーーー 現代において、女子の社会進出の促進が重要と言われています。 それは一人でも多くの女性が厚生年金に加入する事で、年金制度の財政を支えてもらおうという事と同時に、女性が厚生年金加入する事で将来受給する年金額の増加を図っているためです。 特にサラリーマンや公務員の夫の扶養に入ってる妻がパートなどで働いてる人を、厚生年金に加入させる事を促進させています。 夫の扶養に入ってる妻は国民年金第3号被保険者として、将来は老齢基礎年金を受給する事が出来ます。 3号被保険者はよく、別途に国民年金保険料を支払わなくても将来は基礎年金が貰えるから不公平だって批判されてきた制度ですが、3号被保険者の財源は厚生年金保険料を支払っている夫の財源の中に含まれているので、個別に年金保険料を払わなくてよいものにしています。 別に専業主婦の人を優遇してるわけでもなく、特別有利な事はしていません。 しかしながら、保険料支払わずに年金が貰えるというのが気に食わない人が多いので、この第3号被保険者制度を縮小するために、厚生年金への加入緩和をして相対的に厚生年金加入者を増やしています。 とはいえ、第3号被保険者のままだと基礎年金しか受け取れないので、もう少し多く年金を貰うためにも厚生年金に加入させる事は長い目で見ればオトクではあります。 基礎年金の上に厚生年金が貰えれば、貧困のリスクを軽減する事が出来ます。 さて、国民年金第3号被保険者は多くは専業主婦(主夫)が加入してるものというイメージですが、性別割合としては99%が女子です。 それだけ、専業主婦として家庭を守る役割は女子が大多数だったという事ですね。 そして、昭和時代(特に昭和61年3月31日まで)は専業主婦の女子は年金を貰う事は期待されておらず、無年金者になるものとされてきました。 老後は夫の厚生年金で暮らせばいいとされていたためです。 厚生年金は世帯単位の年金なので、夫婦をひっくるめた給付をするものでした。 だからその名残として、厚生年金に妻の扶養手当のような配偶者加給年金というのが付いたりするわけです。 そういうわけで、昭和61年3月までのサラリーマンや公務員の専業主婦は国民年金には無理に加入させていませんでした。 昭和61年4月になると、さすがに無年金のままにしておくと妻自身の自立した生活が出来なく恐れがあるので、国民年金第3号被保険者として強制的に年金に加入させて、将来は老齢基礎年金を受給できるように改正していきました。

この続きを見るには

この記事は約 NaN 分で読めます( NaN 文字 / 画像 NaN 枚)
これはバックナンバーです
  • シェアする
まぐまぐリーダーアプリ ダウンロードはこちら
  • 事例と仕組みから学ぶ公的年金講座
  • まぐまぐにて公的年金に特化したメルマガ。 制度の仕組み、年金計算の流れ、年金の歴史、考え方、年金と関連して把握しておかなければならない社会の出来事など幅広く主に事例形式で考察していきます。 年金はその時だけの制度を見ればいいものではなく、様々な事が複雑に絡み合っています。 このメルマガを読んでいれば自然と年金に対する理解を得る事が可能です。 高齢者から子供まで全国民の生活に直結する年金制度を一緒に考えていきましょう。 ※まぐまぐ大賞3年連続受賞 ・2020知識ノウハウ部門4位 ・2021語学資格部門2位 ・2022語学資格部門1位
  • 770円 / 月(税込)
  • 毎週 水曜日