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【Vol.458】冷泉彰彦のプリンストン通信『アメリカ大統領選の歴史を考える』

冷泉彰彦のプリンストン通信
「中国台湾情勢は冷静に見ておくべき」  まず台湾の地方選挙ですが、与党大敗の原因は中国への宥和世論というの は、確かにあると思います。ですが、ここは一旦冷静になって「コロナ禍対策 への批判票」をしっかり見つめることで、事態を理解する必要もあると思いま す。  一方で、中国全土に「ゼロコロナ批判デモ」が広がっている件ですが、これ もどうして撮影の自由があるのかということから逆算して考える必要があるよ うに思います。どういうことかというと、撮影し、西側のメディアに出ること が、結果的に許されているという裏には、2つの国家意図を想定する必要があ るということです。  1つは、背後にあるのは政争であり、党大会が終わっても政争は続いてい て、例えばですが、李強の首相就任を阻止するという何らかの力学が働いてい るという見方は持っておいた方がいいと言うことです。  2つ目は、デモのニュースを完璧に抑え込まない中で、習近平政権自体が 「ゼロコロナの転換」を模索しているという可能性です。これも十分にあると 考えられます。  いずれにしても、この2つのニュース、冷静に見ていくことが必要と思いま す。

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  • アメリカ北東部のプリンストンからの「定点観測」です。テーマは2つ、 「アメリカでの文脈」をお伝えする。 「日本を少し離れて」見つめる。 この2つを内に秘めながら、政治経済からエンタメ、スポーツ、コミュニケーション論まで多角的な情報をお届けします。 定点観測を名乗る以上、できるだけブレのないディスカッションを続けていきたいと考えます。そのためにも、私に質問のある方はメルマガに記載のアドレスにご返信ください。メルマガ内公開でお答えしてゆきます。但し、必ずしも全ての質問に答えられるわけではありませんのでご了承ください。
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