ウクライナ支援ネットワーク
米国が意外にも「緩衝役」か
インドへ工業部品発注の苦境
23年度予算3割強が国防費
ロシアのウクライナ侵攻は、すでに9ヶ月を経た。ロシアの描いた戦争計画では、開戦が2月20日で3月6日に終結という2週間の短期戦の予定であった。それが、何と9ヶ月経って「ロシア劣勢」という思いもかけない事態に落込んでいる。
この予想外の結果を招いた理由は、2014年にロシアがクリミア半島を奪取して以来、ウクライナ軍がNATO(北大西洋条約機構)の指導を受けて、ロシア軍への対抗方法を身に付けていたことだ。ロシア軍が、上意下達で将官の指揮命令に従い、戦場での将校判断をさせない旧式な戦闘方式であった。NATO軍は、戦場での指揮官の判断を最優先させる戦闘方式でウクライナ軍を再編成した。これが、ロシア軍を徹底的に苦境へ追込み、緒戦でロシア軍が武器・兵員の損耗を大きくさせたのだ。
西側諸国は、ウクライナ軍を支援するために「コマンド・ネットワーク」を結成している。参加国は、米国・英国・フランス・カナダなど20ヶ国以上であり、まとめ役は駐欧州米軍とされる。このネットワークが、次のような業務を分担し支援しているという。
1)軍事情報の提供
2)ロシア軍兵器の分析
3)武器輸送
4)作戦の立案
これらの4分野は、一つを欠いても戦争遂行では支障を来たす重要パーツである。
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