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Crazy Culture Guide Vol.327 昔のCG映像の質感でも、まったく問題のない作品もあると思うぞ!の巻

高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド!
オリジナル版の『トロン』のライトサイクルの場面(だけではないです が)には、我々の知る世界の感覚とかけ離れたコンピュータのプログラム 内の無機質さや論理があるように見えますが、『トロン:レガシー』のラ イトサイクル場面は不必要な「リアリティ」がその感覚を阻害しているよ うに思えるということです。『トロン:レガシー』を作るにあたって、製 作者もそのへんはかなり頭を悩ませたと思うし、「手に汗握るアクショ ン」の実感を高めるためのリアリティとプログラム世界の異世界感の間で 葛藤もしたと思うんですが、物理的な重さや遠心力を「リアルに」描いて しまったことで、何だかどっちつかずの表現になってしまったと思います。 現実に知っている質感や重量感があると、サイバー世界の表現はあんまり うまく行かない気がします。

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