オレと絵理はエンドレス・セックスに突入する。
長時間セックスの攻めパターンには、10分の攻めと5分のまったりを1タ
ーンとする場合(略して10+5)と、5分の攻めと5分のまったりを1ター
ンにする場合(略して5+5)がある。
その5分の攻めでは、時間を短くするだけでなく、強度を6割から7割ほど
に抑え、互いの体力の消耗を軽減させる。
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★ 体と心のセックス・ライフ ★
≪ Section 935 ≫
『絵理とトオルのラブホ(4)』
…… 2022/12/3号 ……
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どのパターンで攻めるかは、そのときのオレの気分と体力しだい。
体力に余力があれば「10+5」にするが、余力がないときは「5+5」だ。
「5+5」は、激しいセックスではなく、持続性のあるセックスを目的にし
ている。
5分の攻めというと短いように感じるかもしれないが、腰振りのピッチは2
秒に1回くらいなので、5分(360秒)では150回ほどペニスを抜き差し
することになる。
けっして少なくない回数なんだ。だから、強度が弱くても彼女は十分に快感
になれる。絶叫はなくても、高い快感度が長く持続する。
5+5といっても、厳密な時間ではない。スマホの音声ストップウォッチで
計るときもあるが、このときは感覚的な時間だ。だから、5+3だったり3+
3だったりもする。
腕時計はチラチラと見ていたので、そんなに大きく外れてはいないが、大事
なのは正確な時間ではなく、オレと彼女の体と気分がシンクロすることだ。
彼女が快感を欲していれば腰を振り続けるし、一山越えて呼吸を落ち着ける
タイミングが来たら、腰振りをスローダウンしてひと休みする。
オレはずっと彼女の表情と反応を観察しているから、彼女が求めていること
を感じられる。それを一体感あるいは共感とも呼ぶが、その感覚を頼りに「攻
め」と「ひと休み」の切り替えをしている。
「はぁぁ………はぁぁ………ああん………ああはぁ………ううん………」
絵理はため息と喘ぎ声を交えて、攻めの時間は感じ続ける。その表情は、口
とまぶたが半開きで、うっとりとしている。とても色っぽくて、美しい彼女が
より美しくなる。
この表情が大好きで、オレを奮い立たせてくれる。
セックスで快感を感じているときの女性は、もっとも美しい。女としての素
顔が表に出てくるからだ。それを官能的ともいう。
攻めの時間から、ひと休みの時間に移行する。カチッと切り替えるのではな
く、徐々にスローダウンしてまったりモードにする。逆に、攻めの時間に移行
するときは、徐々に腰振りのピッチを上げていく。
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