「管理代行」を請け負う時には、「うちに物件管理させてもらえば、 入居率 も98%以上です」など と大ぼらを吹き ながら、実際には7割〜8割程度しか埋まっていないからです。
入居者がおらず、そのぶん物件全体の賃料が下がると、名ばかりの「管理料金」も得られなくなります。
さらに、入居者がいないと、設備の不具合や退去もないため、2倍から3倍に上乗せで儲かるオイシイ蜜も吸えなくなります。
サラリーマン大家さんや遠隔地に投資用不動産を購入した人は、入居者からのクレーム発生にすぐに対応できない──と懸念するがゆえに、こうした不動産業者の「管理代行」の誘いに乗りがちです。
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神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる
第23回
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不動産業界の騙しの手口の数々! 悪徳業者だらけの業界の闇をえぐる!
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みなさま、こんにちは!
「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔(かみき・へいすけ)です。
今回のテーマは、「不動産投資にまつわる不動産業界の欺瞞的体質」をえぐるとともに、安易な姿勢で不動産投資に臨むと、ハイエナの如き悪徳業者に騙されて、地獄に突き落とされる構図を紹介していきます。
まず最初に指摘しておきたいのは、「不動産業界」は悪徳業者だらけ――という現実です。
扱う金額が大きいわりに、参入も容易で、一攫千金が狙える商売と目されるからでしょうか、昔から悪質な業者が次々と生まれてきた経緯があるのです。
このことをぜひ、念頭に置いてほしいのです。
自ら「信頼と安心の良心経営」だの、「まごころ奉仕の企業」だのと謳っている、図々しい業者も沢山あるので、心してほしいのです。
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「高利回り物件」を演出! 投資初心者を「罠」に嵌める悪行!
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不動産投資は、金融機関からの融資が受けられるため、手元資金が少なくても、レバレッジ(てこの原理)を効かせて、大きな投資が出来ることが魅力――などとよくいわれます。
ゆえに「高利回り物件」ほど、注目が集まります。
たとえば、物件価格に比べて家賃収入の割合が少なくなる東京23区内の不動産(利回りが低い)と比べると、都外近郊の不動産投資は「利回り」が高く映ります。
たとえば、さいたま市内の物件なら、東京23区内の物件と比べ、土地値は3分の1程度でも、家賃は70%程度が見込めます。
つまり、東京23区から離れるほどに地方物件は購入価格が下がって、家賃の割合が増えるため、「利回り」もよくなるのです。
賃貸による収入を考えると、地方物件のほうが収益性も高まるわけです。
ただし、土地が安いというのは、それだけ「需要」も少ないからです。
アパートやマンションといった一棟物や区分所有マンションの利回りが高く映っていても、そのぶん運営期間中の物件の空室率は高くなるジレンマがあるでしょう。
たとえば、10%以上の高利回りで、総戸数10室のすべてが「満室稼働中」で年間350万円の家賃収入が入るーーといった地方中古アパートを3500万円で、うっかり購入してしまった人の場合の「不動産業者の騙しの手口」を見ておきましょう。
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次回は、 「宝くじを買うのは大馬鹿者! 総務省OBに高給を与えるための歪んだ分配の構造」 というテーマでお届けしたいと思います。
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