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高野孟のTHE JOURNAL Vol.578 2022.12.5
※毎週月曜日発行
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《目次》
【1】《INSIDER No.1184》
「和して同ぜず」は東アジア共通の精神文化/日本では
「発酵力」の働きもあるのではないか?
【2】《CONFAB No.544》
閑中忙話(11月27日~12月3日)
【3】《FLASH No.491》
情けない元エリートの姿 東大卒がやたらと多い岸田内
閣の閣僚に見る法匪性/日刊ゲンダイ12月1日付「永田
町の裏を読む」から転載
■■INSIDER No.1184 22/12/05 ■■■■■■■■■
「和して同ぜず」は東アジア共通の精神文化/日本では
「発酵力」の働きもあるのではないか?
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中国の社会科学院などシンクタンクと、鳩山由紀夫が
理事長を務める東アジア共同体研究所その他が協力し
て、「和して同ぜず」をテーマとする国際シンポジウム
が11月29日にオンラインで開かれ、私も短いスピーチを
行ったので、その要旨を紹介する。
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多文化社会の活力を生む鍵は「発酵力」ではないか
(1)和而不同(和して同ぜず)はアジア共通の文化
最近の韓国と中国の外相会談について報じた日本の新
聞の見出しに「和して同ぜず」と大きく書かれていた
(東京新聞2022年8月11日付=写真1
https://bit.ly/3UqthmI )。
朴振=韓国外相が「国益と原則にのっとり、和而不同の
精神で協力を模索したい」と述べたのに対し、王毅=中
国外相は「双方は独立自主を堅持し、外部からの干渉を
受けてはならない」と応じた。このように、和而不同は
東アジア共通の伝統的な精神文化であり、我々が提唱す
る東アジア共同体構想の柱となるはず
のものである。
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