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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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サッカーの決勝の第一戦、対クロアチアはPKでの残念な結果でした。
心臓の鼓動が、聞こえるくらいでした。
しかし実は、最初に点をとったとき、かすかにイヤな感じもしてしま
した。予選リーグの2試合では、後半の相手に疲労が見えるときス
ピードで勝てる三苫薫、堂安律、田中碧の投入で逆転していたからで
す。森安監督が「力量は相手が上だ」と考えたチームへの戦い方だっ
たでしょう。
クロアチア戦では、対等とする戦略での戦い方でしたが、負ければ終
わる決勝トーナメントなので、先取点はいいという思いもあったので
す。
ABEMAの、本田圭佑(カンボジアの監督)の解説で観戦しました。プ
レーと戦略・作戦についての「(ホンネの)、選手になったかのよう
な臨場感のある評価」は他の解説者から聞けなかったからです。
本田は、日本にとって先行し、後半で攻めながら守る戦い方はとても
難しい。自分にもどうしていいのか分からないとも言っていました。
失点の少ないチーム力をもつクロアチアに対して、0:0で行き、後半
に、速度で勝負したほうが良かったのかも知れない、といってもこれ
は結果論です。「結果から原因を推測すること」ですが、経済・金融
予想の論評でもこれが多い。
結果論では、未来予想はできない。確率的な、経験論になるだけです。
高血圧になった主因が、ある人は習慣的な飲酒だったとします。別の
人に、飲酒をやめれば高血圧にならないと処方することはできないで
しょう。
高さがあり、変幻自在で戦略が見えなかったクロアチアと、日本の総
合的な力量は、50:50と感じました。
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