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2022年12月号

月刊オンライン白馬社
  • 2022/12/10
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白馬社編集部と社会学作家・秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の2022年11月の記事 をまとめて配信しています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・           ★第113号 密室議会化した臨時国会で何が行われているのか 臨時国会が招集されているけど、どんな法案が審議されているのか、どんな問題が排除されているのか 国民は殆ど知らされていない。密室議会化した国会がどんな仕組みで運営されているのか編集部と秋嶋 亮が解説します。 編集: 臨時国会をやっていますが、ピント外れのことばかりが議題になっていますよね。 秋嶋: 毎度の談合国会です。野党は統一教会問題で与党を追及しているかのように報じられていますが、 よくよく見れば、教団から支援された180人近い議員の罷免問題には一切触れていません。 編集: 野党議員もカルトから便宜を受けているから、与党議員の罷免を要求できるわけないですよね。 秋嶋: 創価学会が公明党を組織し政権に参与することが、憲法20条で定められた政教分離に反する違 憲行為であることも議論されていません。つまり、政治と宗教の癒着を既成事実化してきたから統一教 会が政界で勢力を拡大した、という核心的な問題には全然触れないわけですよ。 編集: そうやってわざと急所を外しているわけですね。 秋嶋: 適当に統一教会問題で騒いでお茶を濁し、与野党の協調体制の下でクレカリズム(宗教団体の政治 関与を容認する体制)を温存する目論見です。やはりこの国には「分極的多党制(政策や方針が異なる政党 が対立する議会制)」など存在しないのです。 編集: それにしても、統一教会問題だけが取り沙汰される異様な国会です。確かに重大な問題ですが、他 にも早急に議論しなくてはならないことが山積みなわけですからね。 秋嶋: やはり統一教会問題は巧妙なスピンなのです。そうやってシアトリカル(芝居小屋的)な手法でも って、重大な問題をことごとく議題から外しているのです。 編集: 円安に全く歯止めがかからない問題もスルーです。 編集: 前回説明した通り、これは国債が天文学的な額に膨れ上がり金利を引き上げられないことによるの です。しかし過剰国債の最大原因である(国税の全額を食いつぶす)公務員の高額給与、福利厚生、天下り、 (郵貯、年金、簡保から資金を借り入れ推定600兆円を不良債権化させた)財政投融資、独立行政法人(天 下り先となる旧特殊法人)などの利権については全く触れられていません。これを放置するならば、通貨安

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  • 月刊オンライン白馬社
  • 本コンテンツは白馬社編集部と秋嶋亮の対談を収録した「週刊オンライン白馬社」の一月分(前月の四週分)の記事をまとめたものです。グローバル資本の傀儡と化した自国政府、生存権すら無効とする搾取、永劫に収束することのない原発事故、正常な思考を奪う報道システム、貿易協定に偽装した植民地主義、戦争国家のもたらすファシズムという「マルチハザード(重複する危機)」の時代において、私たちは何を考えいかに行動すべかをテーマに、最高峰のディスクール(社会学分析)をお届け致します。
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