今後のアメリカ国内の「今後のインフレの行方とFRBのピボット
(政策転換)の予測」を巡っては、学者の世界では「(ローレンス
サマーズ氏などの)タカ派の未だにインフレ警戒派」と「(クルー
グマン、シーゲル博士などの)ハト派のインフレは峠を越えた派」
との間で激しい意見対立があるように、FRB内部の政策担当者の
間でも「タカ派」と「ハト派」の意見対立は存在しています。
FRB内部でも引続きハト派・タカ派の意見が大きく割れているの
です。
FRB内部のタカ派達は、12月2日の雇用統計の結果を受けて、
「賃金インフレ」を懸念、「今後のFRBの予測ターミナルレート」
をわずかながらでも引き上げたいようです。
が、FRB内部のハト派達は、「予想ターミナルレートをこれ以上
引き上げなくても、来年になればインフレは時間と共に急速に収
束してゆき、2023年末にはインフレは2%目標に近づいてゆ
く」と予測しています。
おそらく、アメリカ国内のインフレは既に峠を越えていて、20
23年には速やかに収束してゆくことでしょう。
遅行指数である平均賃金の上昇率も、「インフレの沈静化」に遅か
れ早かれ追随することでしょう。
その一方で、今のパウエルFRBは「インフレを怖れるあまり利
上げをし過ぎる」という「二度目の間違い」を犯し続けています。
しかしながら、パウエルFRBはこの「間違い」におそらく近いう
ちに気がついて、修正することでしょう。
「FRBのピボット(政策転換)」の日は想定以上に近いでしょ
う。
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