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ビジネス知識源プレミアム(週刊:660円/月:税込):Vol.1291
<Vol.1291号:日曜増刊:メディア論:
米国の政治とメディアに起こっている転覆>
2022年12月11日:
下院での民主党の勝利、イーロン・マスクによるツイッターの買収、投稿の検閲排除、検閲を記録していた内部文書の暴露が変えるもの。
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著者:システムズリサーチ:吉田繁治
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日本の政治、経済、金融、メディア情報、つまり、およそ全体が米国によって動いています。情報は、人々の意思決定にかかわります。メディアは、国民の意思決定に影響を与える、第三の権力です。
18世紀末からの資本主義の勃興だった産業革命で都市化した近代社会では、直接経験のできない世界をメディアからの文字情報や映像として受けとり、判断と行動をしています。メディアの広告(プロモーション)で買い物する行動は、西欧の数十倍も国土が広い米国で発達したのです。NYの商品を、全米で売るためです。
マーケティング(販売戦略)の古典的な3Pは、商品価値(Product)、流通(Place)、メディアでの広告(Promotion)ですが、インターネット時代の現代ではWeb3.0としてSNSの体験投稿が加わっています。消費者が、自主的に投稿します。ガイジンの投稿1本から、人が来なかった離島の古民家の旅館も、繁盛します。政治家も使うSNSは、プロモーションに有力です。
民主主義は、広い世界の状況を伝えるメディアの公正な情報によって、正当に成立します。
日本で、夏目漱石以来、私小説が流行ったのは、家庭が直接経験の世界だからです。密かな反夏目だった森鴎外は、私小説の外である「歴史小説」に走りました。司馬遼太郎は、人物への好悪の感情をもとに、古文書の資料を解釈して歴史小説を書いています。
世界のメディアで、ウォール街の金融資本と、政治的党派による偏向が強くなっているのが、現代です。戦争を称揚した戦前の朝日新聞(感情的な「鬼畜米英」)のようになってしまったのです。
たとえば、新型コロナとワクチンについての情報も、習近平のゼロコロナ政策のように、政治的なものです。
【ペトロダラーの異変】
内閣にあたる政治局常務委員から、4名いた共産党青年団をはずし、独裁を固めたとされる習近平主席は、突如サウジを訪問し、ムハマンド皇太子との間で、人民元による原油の取引を合意しました。
ムハマンド皇太子は、世界のOPEC(石油輸出国機構)のリーダーです。1971年以降、ドルで原油を売るという協定が、金から離脱したペトロダラーを生み、ドル基軸体制の支えになっていました。イラク戦争は、フセインが原油をユーロで売ることをサウジに奨めたことから起こったくらいです。ここに、風穴があくことになります。
BRICS(ブラジル、インド、中国、南アフリカ)とトルコと中東諸国、そしてアフリカの新興国は、ウクライナ戦争を契機に、ロシア側に就いています。
すぐに、ではありませんが、FRBの利上げで上がったドルの、「2023年、24年の弱体化」になっていくでしょう。
米国とサウジおよびアラブ諸国との関係は、2021年の米軍のアフガン撤収以来、冷え込んでいます。
基軸通貨の弱体化は、人々の心理的な通貨信用にかかわるので、数年から10年の時間をかけて進行します(英国ポンドの事例)。
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<Vol.1291号:日曜増刊:メディア論:
米国の政治とメディアに起こっている転覆>
2022年12月11日:有料版・無料版共通
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