▼▽▼ Vol.421
--------------
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
佐高信の筆刀両断~人物論の先達、伊藤肇~
2022/12/16
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次
1・筆刀両断 人物論の先達、伊藤肇
2・会えなかった人(47) 「時代」を歌った中島みゆき
3・雑記
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
このメルマガのバックナンバーは全てこちら
https://www.mag2.com/archives/0001634907/
でご覧いただけます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1・筆刀両断 人物論の先達、伊藤肇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
城山三郎を「絶対に形の崩れない男」と評したのは
人物論に健筆をふるった伊藤である。
『財界』の編集長として『現代の帝王学』などを書いた伊藤は、
考え方は大分違うが、城山のほぼ同年の親友だった。
旧満州の建国大学に入り、馬賊になりたかったという伊藤は血の気が多く、
その熱気に惹かれて、私は何度か会った。
私の人物評定にこの人の影響は大きい。
城山と伊藤の『人間学対談』(光文社)にこんな一節がある。
野村証券の奥村綱雄とTBSの今道潤三にからむ話である。
「奥村さんが、今道さんに頼んで
TBSへ知人の子どもかなにかを入社させたんだって。
ま、入社試験の成績もわりとよかったので入れた。
ところが、それが労働組合の委員長になって、
今道さんに噛みついて大騒動になったわけ」
伊藤の語りに、城山が、
「奥村さん、困っただろうね」
この記事は約
NaN 分で読めます(
NaN 文字 / 画像
NaN
枚)