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与野党なれ合いの果てに抜け道だらけの統一教会被害者救済法成立

国家権力&メディア一刀両断
永田町異聞メルマガ版      「国家権力&メディア一刀両断」 2022.12.15                   新 恭(あらた きょう) ----------------------------------------------------------------------   与野党なれ合いの果てに抜け道だらけの統一教会被害者救済法成立        ---------------------------------------------------------------------- 統一教会(現・世界平和統一家庭連合)に高額の献金をさせられるなどして苦し む被害者を救済するための新法が、臨時国会最終日にようやく成立した。 とはいえ、喜んでいる場合ではない。一刻も早く統一教会問題の幕引きをした い岸田首相と、提案した政策を実現させて手柄をアピールしたい立憲民主党、 日本維新の会の利害一致による妥協の産物だからである。 立憲と維新が共同提出した法案をもとに、自民、公明、立憲、維新の4党によ る協議が行われたが、消極姿勢の与党側が今国会は見送る方針を示し、一時は 実現が危ぶまれた。それを、岸田首相が政府案提出を約束することで押し戻し、 成立にこぎつけた形だ。 岸田首相は「先頭に立って実現に向け力を尽くした」「関係省庁のスタッフは、 夜を徹し、また土日を返上して、前例のないスピードで法案策定作業を進めて くれた」と、自らの指導力を強調して鼻高々だ。 だが、野党側も黙ってはいない。立憲民主党の岡田幹事長は「嫌がる政府、与 党を引っ張り込み、法律を作り上げた」、維新の馬場代表は「維新ここにあり、 といった活動ができた」と、それぞれ自画自賛した。

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