2022年 第 50号
【長尾和宏の「痛くない死に方」】
長尾和宏です。いよいよ寒くなってきましたね。電車や喫茶店の中で咳き込んででいる
人をよく見かけます。ゲホゲホゲホ、咳とクシャミは、止めようと思っても止まるもの
ではありません。コロナになってからというもの、人前で(もちろんマスクをしていて
も)咳をするだけでバイキン扱い。周囲からジロジロと非難の目でみられてしまう。
「咳もおちおちできない国」。自分以外はみんなバイキン。たった3年で、そんな空気を
醸成してしまったこの国は、2022年末になっても崩壊への道を突き進んでいるよう
に見えます。あの中国さえも、「コロナは風邪の一種」と掌返しをしたというのにね。
以下、12月16日 FNNプライムオンラインのニュースより・・・・・・・・・・・・・
中国の専門家 一転「コロナ風邪」 “脅威”から...「ゼロコロナ」崩壊
中国で、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、これまで脅威を伝えてきた専門家が、
一転して「コロナ風邪」と発言した。
ゼロコロナ政策の事実上の崩壊により、見解を変更し、事態の沈静化を図る狙いがあると
みられる。中国の感染症の専門家・鍾南山氏は15日に講演し、オミクロン株について、
「致死率は0.1パーセント前後で、肺炎の症状もない。簡単に言えば、『コロナ風邪』だ」
などと述べた。
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中国市民の<白紙革命>が、共産党国家の方針さえも変えた。習近平の強権政治に、
国民は言論の自由を失っている――それが今前の日本の放送だった。NHKスペシャル
で、何度もそういう番組を見て来た。政府の悪口を言うだけで、警察に目をつけられ、
ある日突然逮捕されてしまうこともあると。しかし、今回の白紙革命の様子を知るたび
中国は確実に変わりつつある。「習近平下台!共産党下台!」(打倒習近平!打倒中国共
産党!)そんなシュプレヒコールが全国の各都市で鳴りやまない。
<白紙革命>のきっかけは、11月にウルムチ市で10人が死亡した、高層マンションで
起きた火災からだという。火災が起きたマンションではコロナ対策のために住民の外出
が禁止されており、マンションの玄関が封鎖されていたのだという。
ウルムチはこの4カ月、コロナ対策のために強硬な行動制限を敷いていた。
「助けて!マンションから出られない!」悲鳴を上げるマンションの住人たち。
このSNSが拡散されて、中国市民はとうとう堪忍袋の緒が切れた。
逃げられたはずの火災事故が、行き過ぎたコロナ政策によって殺された――。
さらにウルムチ市はその火災翌日の記者会見で、「一部のマンション住人が、避難
ルートを確認していなかった。よってこれは自己責任である」といった内容の記者
会見を行ったという。死んだのは自分の責任というのか? ……これによって、
中国国民の怒りはさらに色濃くなっていく。
そして、北京、上海を始め中国の20都市で<白紙革命>が起きる。
言論の自由がない中国。政府を批判する言葉を書いたプラカードを掲げたら、すぐに
捕まってしまうだろう。だから彼らは、A4の白紙――何も書かれてないただの白い
紙を一斉に掲げながら、叫んだのだ。「習近平下台!共産党下台!」
あの映像を見て僕は、中島みゆきさんの「シュプレヒコール」という歌を思い出した。
僕らの当たり前の毎日が
それだけで「罪」と言われるなら
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