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第49回 アメリカ・アフリカ会議でバイデン政権は第三世界の勢力図を塗り替えられるのか

富坂聰の「目からうろこの中国解説」
 先週も書いたように、中国の都市部では新型コロナウイルス感染症(=コロナ)が凄まじい勢いで拡大し、街から人影が消え、多くの学校が休校になった。  習近平が「ゼロコロナ(=動的ゼロコロナ政策)にこだわり経済を犠牲にしている」と半ば嘲笑し、反ゼロコロナで声を上げた若者を持ち上げたメディアは、そのロジックがいかにいい加減で、身勝手なものだったかを思い知ったのではないだろうか。  習政権が恐れてきた「中国の国情」というものが、まさにこれなのだ。  コロナが弱毒化したと見切り、対策緩和に踏み切ったものの、ここから先は大きな賭けだ。果たしてどうなることか。  さて、今回はコロナの話題ではない。  米中関係に目を向けたい。目下の注目は、2023年の年明け早々にも実現するとされているアントニー・ブリンケン米国務長官の訪中である。 その前提の話し合いのため、2022年12月11日と12日の2日間、訪中したダニエル・J・クリテンブリンク国務次官補(東アジア・太平洋担当)と国家安全保障会議(NSC)のローラ・ローゼンバーガー上級部長(中国・台湾担当)が謝鋒外交副部長(外務次官)と会談した。場所は、河北省廊坊市だ。

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