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/ 2022年12月23日発行 /Vol.544(2/2)
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「人生に座右の銘はいらない」
読者からの相談や質問に松尾スズキが独自の視点でお答えします!
Q.いまの会社に入って3年、ずいぶんと仕事にも慣れてきたのですが、落ち着くと、ふと「本当にやりたいことか?」と疑問が湧いてきて、気づけば転職サイトを覗いていたりします。このパターン、今の会社で4社め(全部、別ジャンル)です。もう30代、いつまでもこんなことじゃいけないと思いつつ、本当にやりたいこと、もっと自分に向いていることがあるんじゃないかとモヤってしまいます。俳優さんは、かなり熱い思いを持って目指す方が多いと思うのですが、松尾さんが見てきた若い俳優さんにも、こんな煮え切らない人間はいましたかねぇ。(33歳、男性、会社員)
A.煮え切らない人は、だいたいやめていきます。稽古中、宅建の資格の勉強をしている俳優がいました。彼は、もういません。副業を持っている俳優もいますが、だいたい副業が本業になります。それでいいと思います。演劇は誰でもできる、と言い切る方もいますが、「食えないけどね」という但し書きをつけていただきたいです。演劇しかできない人が、やっていればいいのだと思います。もちろん趣味でやっている人は、じゃんじゃんやればいいと思いますが、呼ばれるお客さんの迷惑にならない程度に、と言い添えたいです。M-1を観ていたら、優勝したウエストランドが
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