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221225 ビジネス知識源プレミアム:日曜増刊:日銀による突然の利上げの裏にあった超円安

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■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□□■□■   <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1294 <Vol.1294号:日曜増刊:       日銀による突然の利上げの裏にあった超円安>      2022年12月25日:金利と国債価格と金融危機 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 論考/業務の案内     http://www.cool-knowledge.com/ 有料版の登録/解除  https://mypage.mag2.com/Welcome.do 購読方法や届かないことについての問い合わせメール                →Reader_yuryo@mag2.com            著者:システムズリサーチ:吉田繁治   *スマホ用の改行なしと、PC用の改行ありを送っています。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 日銀は、12月19日(月曜)に、突然、10年債の上限を0.5%とする利上げを発表しました。6年間も0.25%でした。0.25ポイントの利上げに相当します。 (注)若干、金融マニアックな論になることを意識しながら、基本的なことを示しながら書きます。物価・為替・GDPと金利は強く関係しますが、その関係を論じることは、実は、難しい。 金融市場は、瞬間に反応し、 1)株価は急落(約3%)して、 2)国債が主である債券は、長期債が約2%下がり、 3)「ドル/円」は、137円から132円へと5円(2.6%)円高に振れたのです。 0.25ポイントの小さい利上げで、金融市場が大きく動くのは、 1)世界の負債が300兆ドル(4京500兆円)とGDPの3倍に膨らんでいること、 2)0.25%から0.5%への利上げは、借り手にとっては、長期負債の利払いを2倍にする「大幅な利上げ」になるからです。 例えば現在、住宅ローンの変動金利は、日本では0.38%くらいと低い。仮に0.3%上がると、ローンの利払い金額が1.8倍になります。(注)不動産バブルの中心である米国では、2022年のFRB利上げで、3%が6%台に上がって、ローンの利払いは倍増しています。 〔補足情報〕負債が大きいとわずかな金利の上昇で、負債の利払いが増えます。世界の負債300兆ドルは、インフレで世界の金利が上がっている現在、維持可能(サステナブル)なものではなくなってきています。しかし、それを論じる人は、ごくわずかです。店員は、金融問題に対して金融関係者の間での議論しかないからです。 ◎金利が上がると、現在の大きな負債はサステナブルではないということが、コロナ後、ウクライナ戦争後の、金融の本質です。 1)金利以外に、金融の本質にあることのひとつは、国民からの預金はいつでも100%引き出せるという信用で成り立つ銀行は、大きな損失ほど隠す本性をもっていることです。 2)実は、全国の地銀(90行)の50%が赤字経営です。これも一般に知られていません。10年後でも、60%の銀行は赤字であると日銀が試算しています。これは普通の意味では、銀行崩壊です。何人がこの記事を読んだでしょう(2019年4月:日経新聞)(補足情報はここで終わり) https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43852690X10C19A4EE9000/ 外貨の売買を行う金融筋(ヘッジファンド)には、1ドル=125円が「ドル売り/円買い」の、当面(3か月か?)の均衡点であるという見方が浮上しています。 外貨の売買は、一般に、3か月先を予測して行います。このため、金融市場の予想(集合知)が実現するのです。円は、2022年には15%上がったスイスフランを追うでしょう。ドルは下落基調です。 ドルの世界の通貨に対する実効レートは、今後の円高の分下がり、金は上がると見ています(2023年3月から5月)。2023年の5月以降は、円/ドルは、2023年、24年の、円とドル国債の同時下落による金融危機含みのなかで、新たな、ドル下落の均衡点を探すでしょう。その水準は、まだ不明です。 【通念とは違い、米ドルは本質的には弱い通貨】 常に、輸出より大きな商品輸入が必要であり、経常収支が構造的な赤字のドルは、本質的には弱い。現在、経常収支が1兆ドル(130兆円:GDPの3.9%)の赤字の米ドルの、金利という要素を抜いた均衡点は、1ドル70円という非現実的な線でしょう。金利が高く、海外からのドル買いがドル売りより多いため、1ドル130円台なのです(今日は132.77円)。 ・ドルは、一般の考えとは違い、円やユーロとの金利差(イールドが2%から3%)でしか、高さを維持できない通貨です。 ・対外負債が24兆ドル(GDPの1倍:3240兆円)と飛び抜けて大きな通貨が、米ドルです。(米国の対外債務の増加)

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